【TBSアナウンサーが教える】伝えたいことが端的に「伝わる」ようになるたった1つのポイント
初の著書 『伝わるチカラ』 (ダイヤモンド社) を上梓したTBSの井上貴博アナウンサー。実は アナウンサーになろうとは1ミリも思っていなかった というのだが、一体どのようにして報道の第一線で勝負する「伝わるチカラ」を培ってきたのだろうか? 「地味で華がない」 ことを自認する井上アナが 実践してきた52のこと を初公開! 人前で話すコツ、会話が盛り上がるテクなど、仕事でもプライベートでも役立つノウハウと、現役アナウンサーならではの葛藤や失敗も赤裸々に綴る。 ※本稿は、 『伝わるチカラ』 より一部を抜粋・編集したものです。
一文を短くしてダラダラ話し続けないようにする
情報を端的に伝えるため、私が意識しているのは 「丸(句点)をたくさんつけながら話すこと」 です。丸をつけるとは、一文を短くするということ。LINEなどでメッセージを書くとき、一文を短く区切って丸をつけ、たくさん改行を重ねていくようなイメージです。
テレビ的には、一文を短くすると、映像を編集しやすくなります。だから、 一文を短くする話し方 は、アナウンス研修でも指導されています。
ところが、 プロでも一文を短くするのは、簡単ではありません 。あれもこれも伝えたいという思いが先走ったり、話が途切れたときの「間」が怖かったりするからです。
句点(。)をつけながら話すと断然聞きやすくなる
このように ダラダラ話が続くと、聞き手は不安になります 。話がどこに向かおうとしているのかがわからなくなるからです。では、この文章に丸をつけると、どうなるでしょうか。
早め早めに丸をつけて話す
世の中を見渡すと、 わかりやすい話をする人は、早め早めに丸をつけて話しています 。バスガイドさんによるガイドなどが典型的です。
やはり 丸をつけると圧倒的に情報が明瞭 になります。
すっきり話すために意識するべきこと
丸をたくさんつけるにあたっては、 「が」「けど」を減らす のがポイントです。
例えば、「お茶を出していただきましたが、コーヒーがよかったです」なら「お茶を出していただきました。でも、コーヒーがよかったです」の2文に分けることができます。「が」「けど」を使いそうになったら、 いったん丸を置いて文章を区切る 。これを意識するだけで、かなりすっきりした話し方に改善できます。
※本稿は、 『伝わるチカラ』 より一部を抜粋・編集したものです。
井上貴博(いのうえ・たかひろ) TBSアナウンサー 1984年東京生まれ。慶應義塾幼稚舎、慶應義塾高校を経て、慶應義塾大学経済学部に進学。2007年TBSテレビに入社。以来、情報・報道番組を中心に担当。2010年1月より『みのもんたの朝ズバッ!』でニュース・取材キャスターを務め、みのもんた不在時には総合司会を代行。2013年11月、『朝ズバッ!』リニューアルおよび、初代総合司会を務めたみのもんたが降板したことにともない、2代目総合司会に就任。2017年4月から、『Nスタ』平日版のメインキャスターを担当、2022年4月には第30回橋田賞受賞。同年同月から自身初の冠ラジオ番組『井上貴博 土曜日の「あ」』がスタート。同年5月、初の著書 『伝わるチカラ』 刊行。