Suchmos、横浜アリーナで再会を祝福した夜、成熟したやんちゃな悪ガキたちのグルーヴ
実際この日のステージにおける山本のプレイは抜群で、「DUMBO」や「Burn」といったベースがわかりやすく楽曲の軸を担う曲においては、完全に彼のプレイがバンドを引っ張っていた。立ち姿やノリ方にしてもどこかHSUと通じるものがあって、やはりこのポジションを任せられるのは彼しかいないと、改めて強く実感する。彼のフィット感は新曲においても顕著で、この日2曲目に披露された「Eye to Eye」はまさに目と目を合わせながらセッションで作られたであろう仕上がり。イントロダクション的な「Pacific」に続いて、実質的なライブの始まりの曲として「Eye to Eye」を演奏することは、バンドにとっても山本にとっても非常に重要だったはずだ。
Suchmosは今も変わらずやんちゃな悪ガキたちだが、この4年で様々な経験をして、人間的には深みを増し、成熟をしてきた。それは新曲の歌詞によく表れていて、「BOY」はもちろん、Suchmos流のウェディングソングともいうべき「Marry」も、全員が30代となった今の彼らだからこそ書けた楽曲だと感じる。そしてやはり、EPからの先行曲として最初に配信された「Whole of Flower」の<雪解け 堰を切って 涙を湛えるころ Shine a light for heal>であり<Sadness is not gone in my head but 道は 照らされている>という言葉が、悲しみの先にある現在を祝福しようとする今のバンドのモードを明確に示していると言えるだろう。
Rolling Stone Japan 編集部
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