. SUZUIN BLOG
SUZUIN BLOG
SUZUIN BLOG

竹のハンコはこうやって彫ります!

一番の特徴は表面の艶です。 一般に柘植の材料などにも艶加工がされていますが、それらは全てニスです。 ニスは乾燥によって剥がれたりヒビが入る可能性もあるんですけど、対してこちらは漆が塗られています。 漆を薄く何度も繰り返し重ね塗りすることで、このクオリティを実現しています。 また一般的な竹印の多くは、漆はもちろんのことニス塗りなどもなく、バフをかける程度、もしくはそのままの状態での販売となっています。

実印登録もできる

竹印彫刻全工程

正しいURLを入力してください。 カーボン紙で雁皮紙に竹の形を転写します

竹印製作は完全にハンドメイドです。 そのため・・・ 文字を書いて→逆さまに転写して→彫る という工程を経る必要があります。

雁皮紙に文字を書きます

直接印面に筆で書く職人さんもいますが、私の場合は最初に目安となる罫線を引き、その後鉛筆で下書きをします。 手間はかかるんですけど、一度正しい向きで書くため、より美しい印に仕上げられるからですね。 そして次に本番の墨入れです。

竹印に転写する前の準備

印面に直ですと、転写した文字が非常に見にくんです。 こうすることで朱の背景に、この後転写する墨黒のコントラストで見やすくなります。 これで材料の下準備は完成です。

転写します

ご存知のように印章は鏡像させて文字を彫ります。 これもあるあるなんですけど、自分で彫った印を、捺したら逆向きだったなんて。 なので上記で、捺した時の向きで書いた雁皮紙の上から、印材を重ねます。

次に雁皮紙の余った四方を、印材に巻きつけます。 ずれないように慎重に慎重に。 雁皮紙も強く引っ張ると破れてしまいますので、優しく慎重に引っ張ります。 写真では分かりませんが、手で持っている部分に水をつけて、紙が水に張り付く性質を利用して固定してあります。

  1. 雁皮紙の印面部分の全面に、均等に水を付ける
  2. 少し時間を置いて馴染ませる
  3. 上からティッシュを被せ、馴染んだ余計な水分を取る
  4. 上から擦りつける、もしくは叩きつける

水分量が多すぎため、最初に墨で書いた文字が滲んでしまいました。 これでは鮮明な線が見えません。 ではこの場合、どう対処するかと言いますと・・・ 最初からやり直し♡

ただ全く同じのもやりたくないでし、こんな時はいつもこう考えるようにしています。 「もっと良い文字があるから失敗したんだ!」って。 さっさと気を取り直し、一から文字を調べ直します。 すると・・・ 「あるじゃん!もっといいのが」

やり直し

先程の悪い意味で瑞々しかったのと比べると、明らかに文字がくっきり写っているのが分かります。 いい感じですね。 適量の水分量の上からティッシュを重ね、水分を吸うことで揮発させるイメージです。

見事に張り付いてますね。 もうこの時点で成功です。 引き続き、慎重に剥がします。

彫刻作業

これから彫っていきますが、ここでは密かにに機械の力も借ります。 もちろんパソコン連動の彫刻機は使えませんので、手動の彫刻機。 歯医者さんの歯を削る機械に近い、回転する針で彫っていきます。

次に、最終仕上げの木賊をかけ、墨を打ち、仕上げの作業に入ります。 途中で気づいたのですが、このあと猛烈に集中してしまい、写真を撮るのを・・・ 忘れちゃいました♡

印影

今回のご依頼主は若い女性でした。 なのになぜ「襲」なのかは以下の「鈴印の大切なお客様」でご説明したいと思いますが、ご依頼の際に1つだけご要望がありました。 それは「なるべく優しいイメージにしてもらいたい」だったんです。 それが今回、途中からやり直した一番の理由でした。だって最初のだと・・・ 襲う気満々♡

#161 鈴印の大切なお客様 | 鈴印ブログ 毎度みなさまありがとうございます!今日は昨日からの引き続き。 suzuin.co.jp

最後に

またリライトするにあたり改めて詳しく調べてみたんですが、こちらの竹印、同じクオリティの品は残念ながらもう新たに入手できないことが分かりました。 上記でも申し上げました通り、漆塗りの竹印自体珍しく、また現在は中国からの輸入もないそうです。 もちろん今後国産の竹で作ることは可能ですが、漆加工を初め、竹の質に至るまで、鈴印在庫13本のクオリティには到底及びません。

【数量限定】竹のハンコ「竹根印」発売開始 | 株式会社鈴印 今回のブログ、読んでみていかがでしたか? ぜひ、下のボタンで教えてください。

太陽と海と夏があればだいたいご機嫌な三代目。 日々「印」を通して、誰かの価値がちょっと上がるような仕事ができたらと考えている。 手彫りの美しさに惚れ込み、ブログでその魅力や違いを発信するのがライフワーク。 書くことも話すことも好きで、気がつけば毎日ブログを更新している。 ときどき印章の話から脱線するのもお約束。 趣味は筋トレと海と長距離ドライブ。

関連記事

あちらを立てれば・・・♡ 2017.08.17 2025.06.10 ゴールデンウィーク営業日のお知らせ オリジナル婚姻届 自分が思ったようになる 2022.11.24 2025.06.06 カーボン印鑑は在庫限りで終了します #062 鈴印の大切なお客様 2015.04.12 2021.08.28

その全てが素晴らしい決断でありますように。 捺印のときは、いつも大切な決断のとき。 鈴印は、その想いにふさわしい印をご用意しています。

📎📎📎📎📎📎📎📎📎📎