世界最小・最軽量のフルフレームが水中へ ― SONY α7CⅡ × AOI UH-A7CⅡで挑むチューク沈船 ―
● 水深60mの圧力下で実感した AOI UH-A7CⅡ の進化 新しいハウジング AOI UH-A7CⅡ(耐圧 水深60m)は、私の撮影スタイルを確実に拡張してくれる存在だ。 従来の 水深45m仕様では、深度が水深45mを越えるとボタン類の感触が不安定になる。しかし今回の水深57mでは、ボタン・レバー・ダイヤルの全てが水深0mと変わらないニュートラルな操作感を維持していた。 さらに安心感を高めたのは、深度限界近くでよく聞くミシミシとした“沈黙を破る音”が一切なかったこと。この信頼性によって、私は構図の微調整や光の読み込みに意識を全振りできた。 水深60mという領域で安心して撮影に没頭できる撮影ギヤの存在は、私のようにテクニカルダイビングを“売り”にしている写真家にとって何より心強い。
● 高い水圧下でも破綻しない描写力 今回のシーンは、沈船の規模を強調するために F11・1/125・ISO8000という硬めの設定を選択。青の濃淡の中で船首の質感をいかに破綻させず描ききるかがポイントになる。 ISO8000は本来ならシャドー部の粒状感が目立つはずだが、A7C IIの高感度耐性は非常に優秀で、船体の金属腐食の階調も粘り強く残ってくれた。 特に青の深部から船体の黒へ落ち込む部分で階調が潰れないのは、フルフレームならではのアドバンテージだ。海底に刺さるように立つ巨大な船首。深度と静寂に支配された世界で、ようやく捉えることができた「船の顔」。 次回以降、さらに深みをもった表現へとつなげる、確かな一枚になった。
CANON FE8-15mmF4 FISHEYE+MB-EF-E-BT5
AOI DLP-104 & AOI ER-AX AX-20
異色のレンズ構成?
SONY A7CⅡの純正SONYフィッシュアイレンズは、実は純正ラインナップには存在しない。Eマウント対応の他社製フィッシュアイとしては、SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE[ソニーE用]が高性能で知られているが、全長約160mm・重量約1.36kgと大型かつ高価な点がネックだ。 そこで、AOIではSONY A7CⅡ用の超広角システムとして、CANON EF 8-15mm F4L フィッシュアイUSMを採用した。このレンズは全長83mm・重量540gとコンパクトで持ち運びやすい。Metabones製電子マウントアダプターでEマウントボディに装着し、AOI DLP-104ポートと延長リングER-AX_AX-20を組み合わせる。フルフレーム・フィッシュアイ撮影システムとは思えないほどコンパクトで取り回しが良い。 補助光はビデオLEDライト内蔵のAOI UCS-Q1iストロボを2灯使用。遠距離被写体にはストロボ光、暗い船内やムービー撮影時は内蔵LEDの常灯光で、1台で2役をこなす。水中撮影の操作性・機動性・光量のバランスを追求した現場目線のシステム構成だ。
SONY,OM SYSTEM両方に使えるAOI UCS-Q1i
ハウジングの購入はこちらから 12月11日(木)20:00〜 ocean+α公式Instagram ↑フォローしておくと見逃しません↑ミラーレス一眼 水中撮影徹底ガイドby清水淳(連載トップページへ)
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1964年生まれ。水中写真や海辺の風景を撮り続けている。執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰。 また、カメラメーカーの研究開発にも携わり、水中撮影モードや水中ホワイトバランスの開発アドバイザーも務める。1998年にデビューしたOLYMPUS C900Zoomから最新機種まで全てのOLYMPUS水中モデルのチューニングテストを行なっている。カメラ機材に精通し、機材の特性を生かす能力が評価され、水中撮影アクセサリーメーカーのアドバイザーやテスト撮影の要望も多い。執筆活動では、水中撮影機材の解説や撮影の仕方、楽しみ方の記事をPADI Japan/デジカメ上達クリニック、OMDS/水中デジタルカメラ・インプレッション、マリンダイビング.ウェブ/水中デジカメ撮影教室、オーシャナ/カメラレビューを現在連載中。最近では、「清水淳のマンツーマン水中写真教室」が好評いただき熱意あふれるフォトグラファーたちと一緒に撮影をしている。 公式ホームページ https://shimizu.marine-p.com/ 公益社団法人日本写真家協会会員。
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