電気ストーブは火事になりにくい?火災の原因や使用上の注意点を解説
東京消防庁の調査結果から分かるように、火災発生件数における最も多い火災原因は電気ストーブです。しかし東京消防庁が行なったストーブ火災における危険度と実態についてのアンケートによれば、最も火災リスクの高いストーブについて尋ねたところ、8割以上の人が「石油ストーブ」だと回答しています。 電気ストーブは火を使わないため安全と思われがちですが、 安全と誤解していることによる気の緩みもあり、実際には火災リスクが高い です。さらに、電気ストーブを使用する際には、燃えやすい物をストーブから1m未満に置いている人の割合が60%以上で、石油ストーブの約30%を上回る回答結果でした。 後ほど詳しく後述しますが、電気ストーブの10cm以内に置かれたものが、 ストーブに触れていなくても発火するという実験結果も実証 されています。このような深刻な火災リスクを見誤っていることで、電気ストーブによる火災件数が増えているのかもしれません。 参考:「ストーブ」安全性に関する調査|東京くらしWEB
電気ストーブで火事が起こる原因
就寝中にふとんが接触して引火電気ストーブによる火災の原因はさまざまですが、電気ストーブは熱を発するため、燃えやすい素材が近くにあると火災のリスクが高まります。 特に就寝中には、火元周辺の安全に注意しなければなりません。 就寝中にふとんが電気ストーブと接触してしまい、それが引火すると大変危険 です。火災予防のためには、電気ストーブの使用中は目を離さず、就寝前には電気ストーブの電源を切るなど、安全対策を講じましょう。
洗濯物を近くで干したことによる引火熱を発する電気ストーブは、洗濯物を置いておくと渇きやすいので、近くに洗濯物を干している人もいるでしょう。しかし、その洗濯物がストーブの熱によって過熱され、引火する危険性は大いにあります。 ストーブの温風で洗濯物が動いたり落下したりして、知らない間にストーブに触れて引火 していることも考えられるのです。 電気ストーブを使用する際には、周囲に可燃物を置かないよう必ず安全な距離を確保しましょう。製品の取扱説明書をよく読んで、使用上の安全スペースを把握してきちんと守ることが大切です。
電気ストーブ付近のホコリに引火電気ストーブによる火災原因のひとつに、電気ストーブ周辺に溜まったホコリやゴミへの引火が挙げられます。定期的な掃除を怠って、電気ストーブの本体やその周辺にホコリが溜まっていたり、ゴミが置かれたままになっていたりすると、火災の要因となることがあります。 特に電気ストーブの排熱口や周辺の隙間に溜まったホコリは、火災のリスクを高める原因です。 使用する時期には周辺を必ずきれいに掃除 して、引火を防ぎましょう。
コードの断線や劣化による発火電気ストーブの火災原因として、コードの断線や劣化も挙げられます。使われているうちに電源コードが摩耗して絶縁が劣化すると、電気が漏れたりショートしたりする可能性が高まり、発火の要因となります。 他にも、 不適切な配線や接続なども発火の原因 です。電源コードやプラグなどは定期的に点検して、異常が見つかった場合は使用を中止するか、買い替えを検討しましょう。
電気ストーブで火事が発生するまでの時間
東京都の調査から、電気ストーブで実際に火事が発生するまでの時間を計測したデータがあります。電気ストーブの近くに置いた可燃物の危険性を調査するため、運転中の電気ストーブの前方面に綿の布団を置き、距離を変えてそれぞれの温度を測定したものです。 【可燃物と電気ストーブの距離別の着火するまでの時間】
電気ストーブと可燃物の距離発煙表面温度5cm あり 500℃以上10cmなし200℃30cmなし100℃以上参考:東京都の消費生活総合サイト | 東京くらしWEB この調査結果から見ると、電気ストーブから 5cm離した状態では、表面温度は500℃以上に達して発煙 しています。また、10cm離した場合には発煙はしなかったものの、表面温度は約200℃に達しており大変危険です。 30cm離している場合でも100℃以上まで温度が上昇するなど、距離が近いと火災や火傷の危険が高まることが報告されています。
電気ストーブによる火事を防ぐポイント
タイマー機能・安全装置機能が付いた電気ストーブを選ぶ電気ストーブによる火災を防ぐために、安全性を重視した機能が備わっている製品を選びましょう。中でも、タイマー機能や安全装置機能が付いた製品は安全対策として非常に効果的です。タイマー機能を備えていれば、一定時間の経過後に自動的に電源が切れるため、就寝中にも安心して利用できます。 長時間つけっぱなしになることを防いで、過熱による火災のリスクを低減できるばかりか、 無駄な消費電力の削減にも繋げられます 。安全装置機能が付いた電気ストーブは、過熱や異常な電流、転倒時の自動電源断などの安全対策が備わっています。
電気ストーブの付近に引火しそうなものを置かない火災予防の重要な観点として、ストーブの周囲に燃えやすい物を置かないことが大前提です。先述の実験結果で実証されているように、熱を発する電気ストーブは 周囲に燃えやすい物があると、それらが熱を受けて発火 し、火災の危険性が高まります。 布団、衣類、紙類など特に燃えやすい可燃物が近くにあると、電気ストーブの熱による引火の可能性が高いです。電気ストーブの周囲には燃えにくい素材のものを置くか、できるだけ空間を空けておきましょう。家具や壁との距離も考慮して、可能な限りストーブとの間に十分な距離を確保してください。
ストーブ本体や部屋を定期的に掃除する電気ストーブによる火災を防ぐには、定期的な掃除が必須です。ホコリや汚れが溜まると熱がこもって過熱しやすくなります。ストーブ本体や周囲の環境を清潔に保つことで、火災リスクを大きく減らせます。まずは、電気ストーブ本体を定期的に掃除しましょう。 定期的にストーブの表面や各部を柔らかい布で拭き取り、ホコリを取り除いてください。ストーブの内部にもホコリが溜まりやすいので、電源を切って本体が十分に冷えた後で、ブラシや掃除機を使って内部をお手入れしましょう。 ストーブの周囲にホコリが積もっていたり、燃えやすいゴミが置かれたままになっていたりしても危険です。燃えやすいものを置かないようにし、特に 可燃物や布類、紙類を なくしたり 遠ざけたりすることが火災予防 に繋がります。
就寝時・外出時は電源を消す電気ストーブを使うときに、就寝時や外出時には電源を切るよう心がけましょう。 留守中や就寝中には電気ストーブを点けたままにせず、必ず電源を切る ようにしてください。 長時間使用していると、電気ストーブ周辺が過熱状態になって、周囲の物に影響を及ぼす可能性があります。そして、異常な音や臭いがする場合には、すぐに使用を中止して換気を行なったり、点検を依頼したりしてください。 ◆電気ストーブをつけっぱなしにしておく危険性については、以下の記事で詳しく解説しています。
RIRIFE リリフ 電気ストーブのつけっぱなしは危険!外出時や寝る際の注意点を解説 電気ストーブは冬の寒さを和らげる便利な暖房器具ですが、その使用方法には細心の注意が必要です。特に、つけっぱなしにすることは安全上のリスクを伴います。本記事では、電気ストーブの使用における注意点を詳. 適切に保管して劣化したストーブは使用しない電気ストーブは、寒い時期にのみ活躍するシーズン家電です。シーズンオフ時には適切な保管方法で収納し、収納前にはメンテナンスも欠かさずに行ないましょう。劣化した電気ストーブは故障や不具合が発生しやすく、火災の原因になる可能性が高いです。 古くなったり 劣化が進んだストーブは使用せず、処分を検討するか 適切な修理を依頼してください。保管時にストーブのコードが折れたり、絶縁が剥がれたりしていないかをチェックすることも重要です。劣化や故障が見つかった場合は、修理や交換を行なうか、安全な対処方法を検討しましょう。
電気ストーブを正しく使用して火事・火災に十分気を付けよう
- 可燃物から適切な距離を確保する
- 消防関連法令や取扱説明書に示された安全な距離を守る
- 電源コードやプラグの劣化をチェックして定期点検を行なう
- 断線や摩耗があれば、すぐに修理や交換を行なう
- 外出中や就寝中には使用しない
◆おすすめの電気ストーブは、以下の記事にて詳しく紹介しています。