文人木って何?盆栽通が行き着く文人の作り方を学ぼう。
文人盆栽藤樹園 園主 濱野博美
我が国は四方を海に囲まれた島国である。 国土の4分の3が山々で一年を通じて四季折々の変化に飛んだ緑豊かなロケーションを津々浦々で満喫することができる。このような恵まれた環境の中で、盆栽文化も自然との共生の中で育まれてきた。一歩山野に足を踏み入れれば、深山幽谷の別天郷にふさわしい木々がそこかしこで散見でき、 まさに自然が教科書のようだ。本日は、文人調の盆栽について研究してみよう。
▼文人木の条件一、幹は細く、肌が古いこと。一、よく薄皮で小ひびに荒れていること。一、全体から古さがにじみで、キズもなく一、葉性、根張りも申し分ないこと
▼文人木の作り方枝作りは抜く枝、その枝の枝と共に細かく墨絵風に作り込む。若木は文人木とは云えず、小枝の先まで荒れて初めて文人木と呼ばれている。
▼文人木の鉢 鉢は浅く丸鉢を用いる。外縁の鉢は重く派手で樹とは合わない。南蛮風に鉢が似合う。
▼文人木の飾りについて
書の世界、茶の世界と共通点 教室においてはいきなり文人木に入るのではなく、最初は若木から古木の端正なものを手かけ、それを踏まえて軟調子のものに変化し、 軽妙、洒脱なものにすすんでゆく。これに到って盆栽芸術の真髄に触れることができる。すなわち「わび」「さび」等、枯淡の境地・風雅の世界に導かれる。
▼飾り付け卓、地板等は垢抜けたものを用いる、 卓 無飾りのもの 地板 薄めのものこれらの条件が満たされたとき飾り面において真髄を味わうことができるのである。
▼最近の文人木について一、細かいこと、下枝はできるだけ外す。一、枝は極力外す。軽いタッチのもの一、クイツキ木に仕上げること一、浅い鉢に入れること。できるだけ丸鉢
以上
現代盆栽思考