【連載】PixInsightを使った天体写真の画像処理⑤ 後処理(1)
作り方として、まずL画像を生成します。”PROCESS”→”RGBWorkingSpace”を起動し、Luminance Coefficientsの値をすべて1とします。これにより、RGBチャンネルをすべて同じ強さで考慮したL画像が生成されます。続いて、”IMAGE”→”Extract”→”Lightness (CIE L*)”を選択し、L画像を生成します。生成したL画像に対して、レベル補正で強調を行います。”PROCESS”→”HistogramTransformation” (以下HT)を起動します。右下のチェックマークをクリックすると、アクティブになっている画像のヒストグラムが表示されます。左下の”◎”マークをクリックし、プレビューを表示させます。プレビュー表示を確認しながら、レベル補正を行います。シャドウのスライダーでシャドウ側の切り詰め、ミドルの協調を行いました。パラメータが決まったら、■マークを押して適用させます。
図1 処理前の元画像 図2 RGBWorkingSpaceの適用 図3 生成されたL画像(右) 図4 HTを開く 図5 強調する
②星マスク図6 星マスクの作成 (左上: Starnet適用後 右上: 元画像 下: 生成した星マスク) 図7 PixelMathの設定 図8 MTの設定 図9 Convolutionの設定
番外編: PSFマスクではありませんが、Deconvolution処理を行う際に処理対象のPSF (Point Spread Function)を生成する必要があります。こちらの処理を自動化するスクリプトがありますので、紹介させていただきます。なお、Deconvolution処理の詳細な手順については、Niwaさんのブログにて分かりやすくまとめられています。PSFの生成には、”PSFImage“というスクリプトを使用します。処理対象の画像そのままを入力すると処理に時間がかかってしまうため、画像の一部をプレビューとして切り取り、プレビューに対してスクリプトを実行します。”Evaluate”を押すと、自動的にPSFの画像と、X, Y方向それぞれの断面形状プロットが表示されます。”Create”をクリックし、PSF画像を生成します。
マスク関係の操作
・マスクの表示/非表示: Ctrl+K・マスクの反転: Shift+Ctrl+I赤くなっている領域がマスクで保護されている領域となります。
ストレッチ
図14 MaskedStretch終了 図15 L画像にストレッチを適用
SCNR
SCNR (Subtractive Chromatic Noise Reduction) は緑色のバックグラウンドノイズを除去するプロセスです。天体写真において緑色の対象はないため、緑色のノイズだけを選択的に除去することは妥当な処理といえます。一方、このプロセスは非常に強力で、そのまま適用してしまうとカラーバランスが変わってしまうため、マスクを適用してバックグラウンドだけに作用を及ぼすようにします。使用するマスクはストレッチで使用したものと同様です。
図18 SCNR適用前 図19 SCNR適用後星像縮小
Photoshopへ引き継ぎ
ここまでの処理が終わったファイルを16 bit TIFFで保存し、Photoshopで開いておきます。
投稿者: hauh
“【連載】PixInsightを使った天体写真の画像処理⑤ 後処理(1)” への1件の返信
コメントを残す コメントをキャンセル最近の投稿
- CP+2026 ビクセンブースにてセミナーを行いました
- Vixen SDP65SSを試用しました
- ファイルサイズが0のファイルをコマンドラインで削除する
- Vixen VSD90SS レビュー
- N.I.N.A.のオートフォーカスを設定する
カテゴリー
最近のコメント
- Vixen SDP65SSを試用しました に CP+2026 ビクセンブースにてセミナーを行いました | そーなのかーの雑記帳 より
- Vixen VSD90SS レビュー に CP+2026 ビクセンブースにてセミナーを行いました | そーなのかーの雑記帳 より
- Vixen VSD90SS レビュー に Vixen SDP65SSを試用しました | そーなのかーの雑記帳 より
- 【画像処理】マスターキャリブレーションフレームの作成方法 に たぬき より
- N.I.N.A.のオートフォーカスを設定する に Vixen VSD90SS レビュー | そーなのかーの雑記帳 より