バッチプラント設計の基礎 第1章:建設費の全体像をつかむ
設備というのはプロセスに直結します。設備の能力が生産能力を決めると言って過言ではないため、設備の情報が投資にとっても大事になります。 特に分かりやすいのは、設備本体の金額。ポンプ1基で何円、熱交換器1基で何円・・・という情報は分かりやすい情報であるので、機械エンジニアだけでなくプロセスエンジニアなどにも共有される情報です。 設備の改造を考える場合にも、投資を判断するの最初の段階は設備本体です。 プロセスエンジニアや製造課とやり取りをしていく中で、投資に対する考え方を自ずと身に付けていくのが機械エンジニアです。 機械エンジニアが建設費の取りまとめをする理由の1つになります。
材料と工事への分割 部門割合材料工事設備50.0 20.0 30.0土建25.010.015.0電気12.55.07.5計装12.56.06.5私は設備系の設計エンジニアです。建設費を材料と工事と2つに分けた場合の、材料側の担当です。実際には設備で材料という表現をするのは相当の抵抗感がありますが、設備以外の部門から見ると材料と考えるのが妥当です。 ここで示した材料と工事の割合は単なる一例ですが、私の場合は建設費全体の20%程度しか担当していないことになります。その20%を担当している人が、取りまとめとして建設費100%の金額感を持つことが求められます。 そのためには、各部門がどれくらいの割合の費用なのかを、経験的に知っておくことが大事です。
工事や土建へ興味を寄せる少しずつでいいので、興味関心の範囲を広げていくのが良いです。最初は、設備に関する工事の費用を知っていくと良いでしょう。設備の据付、配管工事、断熱工事、足場工事くらいが大きなファクターを占めます。 細かく見ていく前に、材料に対する工事の割合(上表でいう、材料20.0に対する工事30.0)の把握が大事です 。 同じように、土建へも興味を向けましょう。これも工事と同じで総額の割合を把握することが大事です。 各工事の単価を把握していくのは、経験を積みながらで良いと思います。専門家がいっぱいいるので、分からなければ聞く勇気も大事です。
電気と計装は安い電気や計装に関する知識は、機械エンジニアとしては後回しでも大丈夫だと考えます。私も総額の規模感しか理解していません。 大事なことは、プラント建設では設備や土建が大きなウェイトを占めるということ。電気と計装が良く分からない分野でありながら、取りまとめである以上はある程度は知っておかないといけない、というような責任感はあまり必要ではありません。 電気と計装の費用を機械エンジニアとして見積しないといけない場合に、多少間違っても総額に影響がほぼ出ないと分かっていれば、自信に繋がるかも知れませんね。
建設費を左右する要素
材質建設費を左右する1つに、材料費があります。材料が変わる要素は、ほぼ設備関係。 例えば、タンク本体でもステンレスなのかグラスライニングなのかで2倍程度の差があったり、配管だとさらに大きな差があったりします。 プラント全体をステンレスで組み上げているプラントの場合、建設費全体のうちの設備割合が下がっていきます。上表の設備50.0%ではグラスライニングを視野に入れた仮定なので、ステンレスの場合だと、4部門の割合が変わっていくでしょう。
部門割合材料工事設備40.0 25.0 15.0土建30.012.018.0電気15.06.58.5計装15.07.08.0 自動化 部門割合材料工事設備45.028.017.0土建35.014.021.0電気20.09.011.0計装0.00.00.0 項目グラスライニング全自動ステンレス全自動ステンレス全手動総額1008368設備503333土建252525参考
created by Rinker最後に
- プラント建設費は「設備・土建・電気・計装」の4部門に分かれる
- 機械エンジニアは自分の担当分だけでなく、全体像を把握する必要がある
- 材質や自動化の程度で建設費は大きく変わる
- ラング係数を使えば、設備費から全体の概算ができる
- 設備設計で悩んでいる
- トラブル原因の考え方が分からない
- 若手の教育方法に困っている
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書いている人:ねおにーーと
ユーザー系化学プラントエンジニア(バッチ中心)
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