みかんの肥料のやり方。年間施肥設計を肥料の三要素N(窒素)P(リン酸)K(カリウム)に絞って解説します。
ここまで読んでいただいて、さぁ、肥料をあげよう!と思い、肥料を買ってきても、まだ障壁が立ちはだかります(;’∀’) それは肥料袋に書いている各成分の見方。初めての方には分かりづらいと思うので解説します。 肥料袋に8-8-8と書いている場合これがどういうことかというと、 「窒素8%、リン酸8%、カリウム8%がこの肥料の中に入っていますよー」という意味になります。 この肥料袋は20kg入りですのでその8%ということは 20kg×8%(0.08)=1.6kg この袋 1袋を与えれば、窒素、リン酸、カリウムがそれぞれ1.6kgずつ与えられる ということになります。
施肥量の計算方法
1年間に必要な施肥量が分かって、各時期の分配も分かった、さらに肥料袋の意味も分かった!よし、肥料をやるぞ!!と思ってもあともう一つ分からないことが残っていますね。 上で紹介した窒素施肥量の目安20~25kg/10aってどういう意味だ!?ってところです。 10a(1反=約1000㎡)というのは農作物を作る際によく使う単位なのです。それだけの面積を栽培していれば、1反に必要な肥料成分を植えている本数で割れば、1本あたりに必要な量は分かりますが、家庭で1本だけ植えていたりする場合はどう計算すればいいか、わからないですよね。 みかんの木は1年目と10年目と20年目で木の大きさが全然違ってきます。なので1反当たりの本数も年数により大きく変わります。 あくまで目安として、1反に植えられるみかんの本数を樹齢ごとに紹介します 。
樹齢10a当たりの植付本数1年目~7年目200本7年目~15年目100本16年目以降50本※みかんは育て方によりサイズが変わるのでものすごくざっくりした目安です。 なので例えば10年生の早生温州に春肥を与える場合1本に肥料を与える際の条件が、 年間施肥窒素量 20kg/10a年間施肥方法 春肥:秋肥=5:510aの植付本数 100本とみなす肥料成分表示 N:P:K=8:6:6 であった場合、 春肥に必要な窒素量春肥に5割、秋肥に5割なので 20kg×5/10=10kg/10a 1本あたりに必要な窒素量10aあたり100本植わっているとして 10kg/100=0.1kg/本 肥料1kgあたりに含まれる窒素成分肥料成分は窒素8%なので 1kg×0.08=0.08kg 1本に必要な施肥量1本あたり0.1kg必要で、肥料の窒素成分は8%なので 0.1÷0.08=1.25kg となります。あぁややこしいですね(;’∀’) でもこういったことを 理解しながら施肥していくと、みかん栽培が非常に楽しくなってきます 。ぜひ計算してみてください。
みかんの肥料のやり方
ようやく、1本の木に与える肥料の量が分かりましたね!では最後に肥料のやり方を紹介します! 当然ですがみかんは肥料を根から吸いこんで、樹に取り込みます。なので根があるところに肥料をあげるのが基本になります。 ではみかんの根はどこあるのか!? それは葉が茂っている部分の下になります。 みかんの木は地上部と地下部が同じように成長 していきます。 地上部の葉が茂っている部分まで根が伸びている と考えられます。 またみかんの木は太い根からではなく、 細い根(細根)から養分を積極的に吸収 します。細根は木の幹の方よりも外回りの方が発達しています。 なので みかんの葉に覆われた外回りの地表面に与えると効率よく吸収 してもらえます。 また肥料は雨によって根のある地下へ浸透していくので、 雨の前を狙って与えると効率よく効かせることができます 。
いかがでしたでしょうか??みかんの施肥設計は正直自分も最初は非常にわかりにくかった部分になります。ただ 一度勉強してみると、肥料にもやりがいが出てきます 。 ここではみかんの肥料の基本を本当にざっくり書かせてもらっています。実際には肥料成分で気を付けるべき成分はほかにもあったり、有機肥料と化成肥料の話であったり、窒素成分を動物由来のものにするか、植物由来のものにするかであったり、春の施肥は2回に分けたほうがいいであったりと 肥料には本当にいろんな考え方があります 。 ただ、いきなり細かい話から入るといろんな意見がありすぎて迷子になるので、まずは今回紹介した N(窒素)P(リン酸)K(カリウム)に着目、特に窒素に着目して、施肥設計を立ててもらえたらと思います 。 そして基本を守りながら、興味がわいてきたら、いろんな施肥方法を研究していけばいいんじゃないかなぁと思っています。 のちのちもう少し詳しい肥料の話もしていこうと思っていますので、お楽しみに。自分もまだまだなので、これから勉強頑張ります! 最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事をシェアする この記事を書いた人 藤原良太蔵出しみかんの藤原農園HPを運営しています。 今年から本格的に実家の農家を継いでみかん農業をスタート。 みかんを食べるだけでなく、どんなところで、どのように育ったか知ってもらい、よりみかんの魅力を感じて頂くことをモットーに頑張っていきます♪