M!LK、なぜここまで多くの人に愛された? SNSヒットから“国民的”になりうるポテンシャル
そんな彼らの快進撃は止まらない。最新曲「爆裂愛してる」がシングル発売に先駆けて2月9日に先行配信されると、SNSを中心に瞬く間に話題に。X(旧Twitter)では関連ハッシュタグがトレンド1位に入るなど大きな注目を集めた。また、歌詞検索サービス「歌ネット」が発表した2月12日付の「歌ネット注目度ランキング」でも1位を獲得(※3)。配信から1週間経たずしてここまで話題になるとは、まさに今を時めくアーティストであると感じる。 M!LKはなぜ、これほどまでに多くの人を惹きつけるのだろうか。よく耳にするのは、彼らがいわゆる‟トンチキソング”を得意領域のひとつとしている点である。ユーモラスな歌詞がミックスされた独特な世界観の中で、クールさとコミカルさが絶妙なバランスで配分されたパフォーマンス。それを披露するメンバーと楽曲には高い中毒性があり、5人の姿を見ていると、いつの間にか沼にハマってしまう。そうした魅力は、最新シングルのもうひとつの表題曲「好きすぎて滅!」からも感じられる。 しかし、ヒットの要因はそれだけではない。M!LKはこれまでにも多彩なジャンルとコンセプトの楽曲を発表してきたが、特に表題曲など、作品の顔となる楽曲にはメロディアスなものが多い。今回のシングルで長くリスナーを虜にしている「好きすぎて滅!」は、いわゆるラテンポップやラテン歌謡に該当する要素を持っている楽曲。哀愁を漂わせながらもくるくると雰囲気の変わるアップテンポのサウンドは、何度も聴き返したくなる不思議な魅力がある。また、曲全体を通してメロディがとてもキャッチーで覚えやすい。コミカルな要素も含めて、誰でも気軽に歌いやすい一曲だ。 「爆裂愛してる」にも同様の特徴が見られる。「現代に存在する‟100億万通りの愛”を肯定する、最強ポジティブなハイテンションラブソング」(※4)というテーマが掲げられた同楽曲は、ファンク調のダンサブルなサウンドをベースに展開される5人のボーカルの主旋律が耳に残る。特にサビでは〈爆裂 愛愛愛愛愛してる/キャパ越え寸前な感情 ビッグバン〉といったキャッチーな歌詞が印象的で、一度聴いただけで思わず口ずさんでしまう覚えやすさが魅力だ。 国内のダンス&ボーカルグループシーンでは最近、本格的なHIPHOP調の楽曲や構成が複雑なダンスミュージックを発表するグループが増えている印象がある。そうしたトレンドの中でM!LKは、J-POPならではの特徴を継承し、覚えやすく歌いやすい楽曲を連続してリリースしているからこそ、多くの支持を得られるようになったと言えるのではないだろうか。