ロモグラフィーより完全新規のカラーネガフィルム「LomoChrome Color ’92」新発売 比較レビュー
現在のロモグラフィーの設立は1992年 になりますが、そのきっかけとなったLC-Aの誕生は1982年に遡ります。
1991年、プラハの街を当時ウィーン大学の学生であったマティアスとウォルフガング (後のロモグラフィー創業者)が訪れる。根っからの好奇心家気性をもつ二人は、プラハの街で偶然見つけたこの哀愁漂う、無骨なコンパクトカメラ LOMO LC-Aに一目惚れしたのだった。彼らは手にしたLOMO LC-Aにフィルムを装填すると直ぐに、自由の喜びで溢れるプラハの街を可能な限りフリーなスタイルで撮りまくった。「どうせ撮れてないから」とまるでノーファインダーは当たり前のように。そして出来上がった写真に二人は驚愕することになった。
2人が持ち帰ったLOMO LC-Aの評判がにわかに広まり始めたウィーンの街では、たくさんの人達がLOMO LC-Aとロモグラフィーを求めて、LC-Aの魅力と可能性をよく知るマティアスとウォルフガング達のアパート兼オフィスに訪れるようになっていた。そして、二人はすぐにこの不思議なカメラの輸入を始めました。
1992年、世界中にロモグラフィーのメッセージを広げる目的で「Lomographic Society International(LSI)」がウィーンに設立された。夏には「ロモグラフィー10ゴールデンルール」が新聞に掲載され、11月5日には「ロモグラフィー宣言」が掲載された。そして最初の展示もこの年に開催され、展示会場では700台ものLOMO LC-Aが完売した。また、ロモグラフィーの芸術手法「 *1 LomoWall」もこの時考案されたものです。
その後もLC-Aを販売していたが、1998年のフォトキナで4連写できるActionSamplerを発表。これがロモグラフィーとして最初に発売した初のフィルムカメラになります。
LC-Aの販売は2005年まで続いたが、同年の工場閉鎖を受け、2006年より中国に製造を移しLC-A+を製造・販売開始。LC-A+は現在では3つのバリエーション (LC-A+, LC-Wide, LC-A 120)で販売中です。
日本法人であるロモグラフィージャパンは2000年に設立、2008年にはロモグラフィーギャラリーストアとして直営店を南青山にオープン。その後も渋谷、神宮前、秋葉原と拠点を移し、今は神保町にてオフィスと直営店を構えています。
昨年2022年には設立30周年を迎え、記念エディションのLC-Aシリーズを発売しました。
ロモグラフィーはフィルムの製造・販売にも注力しており、2013年には、伝説のKodak Aerochromeを彷彿とさせる写りのLomoChrome Purpleを発売、その後もLomoChrome MetropolisとTurquoiseも発売。また、2012年には110フィルムの販売を開始、現在では現存する唯一のメーカーとしてモノクロとカラーの110フィルムを販売しています。
モノクロフィルムのラインナップも広く、さまざまなフォーマットや感度に合わせて販売しています。Babylon Kino ISO 13とFantôme Kino ISO 8といった超低感度フィルムも販売しています。
ロモグラフィージャパン様より提供LomoChrome Color ’92のパッケージや、名前の由来等
LomoChrome Color ’92のパッケージデザインをチェック。
ロモグラフィーのフィルムのパッケージって、ちょくちょくデザインが変わっていく印象なのんだけど、販売時点での「LomoChrome Color ’92のパッケージ」デザインはこんな感じ。
パッケージは金色が基調 パトローネはプラスチック ロモグラフィーオリジナルの乳剤の色
名前の由来については上記「ロモグラフィーの歴史」にもあるけど、 ロモグラフィーの設立が1992 年という事で「LomoChrome Color ’92 」という事になるんですかね?
LomoChrome Color ’92の特徴
まずはこの「LomoChrome Color ’92」の仕様。
- ISO400
- レムジェット層を除去したシネマ用フィルムでは無く 、一般的なC-41現像可能なロモグラフィーオリジナルの乳剤を使用したカラーネガフィルム
- プラスチックパトローネでフィルムエンドはスプール差し込みで、テープ留めでは無い( これ地味に重要 )
- DXコードは非対応
- 通常のカラーネガフィルムとは違った特徴的な色味が出るフィルム
フィルムの感度が400。フィルムカメラというのは基本的にデジタルの様に撮影途中で感度の変更は出来ない。 このISO400という感度は日中晴天~暗すぎない室内に使うのに丁度良い感度 。皆様お馴染み「写ルンです」もISO400のフィルムだね。
しかし今回ロモグラフィーさんから発売された「LomoChrome Color ´92」はシネマ用フィルムの加工では無く、最初から静止画を撮る様に作られたロモグラフィーオリジナルのカラーネガフィルム 。
3 . プラスチックパトローネでフ ィルムエンドはスプール差し込みで、テープ留めでは無い
今回の「LomoChrome Color ’92」も非常に特徴的なドラマチックな写りだった。
LomoChrome Color ’92作例、CN400との比較
LomoChrome Color ’92=Nikon F2フォトミック/Ai-S NIKKOR 50mm F1.4
Lomo CN400=Nikon F2アイレベル/Ai-S NIKKOR 50mm F1.4
今回も全く同じレンズAi-S NIKKOR 50mm F1.4が2個あって、カメラも整備済みのNikon F2が2台あるので同カメラ、レンズ、構図、露出で撮り比べしてみた。
その他、比較以外のカットでは「NIKKOR-N Auto 24mm F2.8」と「Ai NIKKOR 85mm F2」も使用。
ここからは「LomoChrome Color ’92」のみの作例
ややアンダーで、アンダーだと粒状感が目立つ感じに。 24mmを使って広く切り取ってみました。 これも24mm。 中央の人物をもっと潰してシルエットにしても良かったかも。 このチューリップの赤はこってり。 元々少し褪せていた赤っぽい色でしたが、結構色味が変化して写りました。 目が見えないネコさん。
現行のロモグラフィーのカラーネガフィルムLomo CN400と今回の新フィルム「LomoChrome Color’92」の比較写真を見て頂いた。
- 「ロモクロームシリーズ」らしいドラマティックな描写
- 「青」に特徴があり、全体的に青味が強調される
- 全体的な彩度は控えめだが、コントラストはしっかりあり、特定の色がこってり濃く出たり、独特のカラーシフトが楽しめる
- 室内人口灯下でも極端な色転びは少なく、自然な感じに写る
- 粒状感はLomo CN400と比べ多め、特に暗部に多めに乗る
メトロポリスが全体的に「緑」寄りなら 、 今回のLomoChrome Color ’92は「青」寄り で、全体的に青色の薄いベールを1枚纏わせたような感じの印象。
特に作例の「チューリップ」の 赤 はずいぶん濃い目に色が乗ったと思う。
逆に 青 なんかは、彩度が少し落ちた程度で 、 そもそもの色味からの変化は少なく感じた。
ただ、日中野外晴天下で人物を普通のカラーネガのつもりで撮ると、肌色は結構青白くなってしまう感じだったので、 一般的なポートレートや記念撮影 なんかに使う際は注意が必要。
LomoChrome Color ’92の購入方法や値段
LomoChrome Color ’92ですが、まだ発表されたばかりという事で、ロモグラフィーさんの公式オンラインストアからの購入となる。
でも、 この 1,680円 という値段は国内では流通しているISO400のカラーネガフィルムでは最安値!! (多分ね)
LomoChrome Color ’92購入はこちら
現像について
僕自身、自分で現像をどこかにお願いした訳じゃないんで確定では無いけど、 今までのロモクロームシリーズ(メトロポリスやパープル)と同じC-41現像 で、シネマ用のレムジェット層を剥したフィルムでは無く、純粋なスチール用のカラーネガフィルムなので、大体どこの現像所でも受けてくれると思う。
- ロモグラフィーさんから発売されたC-41現像
- シネマ用加工では無く、完全新規の写真用として作られたカラーネガフィルム
- フィルムエンドはメトロポリスや、パープルと同じ差し込み式
まとめ
ロモグラフィーさんから新発売されたばかりの「LomoChrome Color ’92」を現行のLomo CN400と取り比べて比較レビューしてみた。
今回の「LomoChrome Color ’92」もちろん個人でも購入して使っていこうと思った。
ポロサスクロコダイルレザーに張り替えたLOMO LC-A LOMO LC-A
ロモクロームシリーズならではの「普段の日常をドラマチックに」写してくれるロモグラフィーさんの新作フィルム「LomoChrome Color ’92」
kio始めまして写真好きの「kio」と嫁の「kiio」です。 夫婦二人でフィルムカメラ、ストリートスナップ撮っています。 日課はジャンクカメラ収集。 今はほぼフィルムカメラネタ中心。 モノクロ、カラー自家現像やってます。 このブログでは夫婦二人で撮った写真を中心に写真、カメラの話や、モノクロ、カラー自家現像のデータや解説、フィルム、カメラ、レンズ、カメラ関連のガジェットのレビュー等、カメラ好きの皆さんが楽しめる内容を更新していく予定です。 記事が見辛かったり、間違っていた場合は「お問い合わせフォーム」からご指摘頂けると助かります。
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