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ベートーヴェン|交響曲第5番「運命」【解説と名盤、youtube動画】

ヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan)(1908-1989)はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の終身指揮者、芸術監督として活躍する傍ら、ウィーン国立歌劇場の総監督を務めるなど20世紀のクラシック音楽界で「帝王」とまで称されたオーストリアの指揮者です。この記事ではそんなカラヤンの生涯を動画を交えながらご紹介しようと思います。生い立ちカラヤンは1908年、音楽の好きな医師の息子としてオーストリアのザルツブルクに生まれました。幼いころからピアノを学び始め7歳でモーツァルテウム音楽院に入学した.

これほど有名なベートーヴェンの「運命」ですが、冒頭のこの部分以外は聴いたことがないと言う方も結構多いのではないでしょうか?クライマックスの第4楽章も少し聴いてみましょう。

サイモン・ラトル指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

作曲の背景

交響曲第5番 ハ短調 作品67はドイツの作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1808年に書き上げた交響曲です。

「運命」の通称はベートーヴェン自身が命名したものではありませんが、冒頭の4つの音から成る動機を「運命はこのように扉をたたく」と弟子のアントン・シンドラー(1795-1864)に語ったことから後に「運命」と呼ばれるようになったと伝えられています。

弟子のシントラーが語ったこのエピソードには、信憑性に疑義があるようですが、第1楽章のあまりにも印象的な導入部、過酷な運命を克服し勝利するといった雰囲気に包まれた曲全体の持つドラマティックな構成が、いかにもこのエピソードにマッチしていて「運命」の呼称はこの作品にとてもマッチしているように感じます。

1802年、作曲家としては致命的な持病の難聴に苦しみ、「ハイリゲンシュタットの遺書」と呼ばれる手紙を弟たちに書き遺したベートーヴェン でしたが、芸術への強い情熱をもってこの苦悩を克服します。

1804年、「交響曲第3番《英雄》」を書き上げたベートーヴェンはフランスの作家、ロマン・ロラン(1866-1944)をして傑作の森と呼ばせた充実した創作期に入っていきます。

1806年、「交響曲第4番」を完成させたベートーヴェンは翌1807年から1808年にかけて、続く第5番、第6番の作曲に並行して取り組みます。(最初のスケッチは1804年頃までさかのぼると伝えられています。)

1808年12月、ウィーンにあるアン・デア・ウィーン劇場で行われた初演は「交響曲第6番《田園》」の他、「ピアノ協奏曲第4番」「合唱幻想曲」なども含む長大なプログラムで、演奏会としては失敗に終わったようです。

この作品は同時に初演された「交響曲第6番《田園》」と共に、ベートーヴェンを支援してきたロプコヴィッツ侯爵ラズモフスキー伯爵に献呈されました。

ベートーヴェン|交響曲第5番「運命」解説

第1楽章:Allegro con brio

「ジャジャジャジャーン♪」と言う擬音で表現される、あまりにも有名なこの4つの音からなる第1主題は「運命の動機」と呼ばれ、第1楽章全体を支配し、執拗に繰り返されます。

冒頭から何か熱い音の塊のようなものによって、胸を打たれるかのような印象を受けるこの「運命の動機」ですが、楽譜を見ると最初の8分休符に続き、3つの8分音符とフェルマータの付いた2分音符で書かれています。(※フェルマータ=音を程よく伸ばす)

擬音で表現すると「ジャジャジャジャーン♪」と言うよりは「ン!ジャジャジャジャーン♪」と言った感じでしょうか?(譜例①)

譜例①:冒頭部分、総譜の一部

ニコラウス・アーノンクール指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮:ボストン交響楽団

クラウディオ・アバド指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

クラウディオ・アバド【経歴と名盤、youtube動画】 🕒️2020年4月24日

この「運命の動機」ですが、実はベートーヴェンの他の複数の作品で、よく似た音型が見られることで知られています。

その一例を少し見てみましょう。作曲時期も同時期にあたる「熱情」として知られる「ピアノソナタ第23番ヘ短調 作品57」です。(譜例②)

譜例②:ピアノソナタ第23番「熱情」冒頭部分

ピアノソナタ第23番「熱情」第1楽章

ピアノ:Anastasia Huppmann

いかがですか?「運命の動機」が聴こえましたか?

「運命の動機」はベートーヴェンがこだわり抜いたモチーフだったのですね。

ホルンが奏でる旋律をブリッジとして現れる第2主題は緊張感に満ちた第1主題「運命の動機」とは対照的に穏やかでおおらかです。(譜例③)

譜例③:演奏動画(00:51) 第2楽章:Andante con moto 譜例④:第2楽章冒頭部分 譜例⑤:演奏動画(08:46) 第3楽章:Allegro

低弦の分散和音による少し不安げな旋律に続き、ホルンがスケルツォの主題を力強く奏でます。(譜例⑥)

3拍子で描かれるスケルツォの主題は第1楽章冒頭の「運命の動機」とも似た音型です。

譜例⑦:演奏動画(20:25)

冒頭の漂うような旋律が徐々に大きくなると、そのまま「attacca(休みなく続けて演奏)」で第4楽章へ突入します。

第4楽章:Allegro – Presto 譜例⑧:第4楽章冒頭部分

第4楽章ではピッコロ、トロンボーン、コントラファゴットが楽器編成に加えられていますが、これらの楽器はこの作品で交響曲に初めて使用された例として有名です。

トロンボーンは神の楽器?その歴史と共に解説! 🕒️2020年9月19日

譜例⑧のスコア(総譜)を見ると冒頭からピッコロ、トロンボーン(3本)とコントラファゴットが加わり、響きに華やかさと厚みが増しているのがわかります。

またハ短調で描かれた劇的で重々しい「運命の動機」が支配する第1楽章に対し、華やかで明るい響きが印象的なハ長調でフィナーレを迎える「暗から明へ」「苦悩から歓喜へ」と言う楽曲構成は、ベートーヴェン以後の作曲家たちの作風にも多大な影響を遺すことになりました。

途中から3連符と4分音符を組み合わせた音型が現れますが、これも「運命の動機」を彷彿とさせ、全曲に統一感を出しています。

ベートーヴェン|交響曲第5番「運命」youtube動画

ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 作品67「運命」第1楽章(00:00)第2楽章(07:40)第3楽章(18:00)第4楽章(23:59)

イヴァン・フィッシャー指揮:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

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まとめ

ベートーヴェン作曲の交響曲第5番「運命」、いかがでしたでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございます。こちらの作品もぜひ聴いてみてください!

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まずはダイジェストで聴いてみよう!弦楽器が奏でる同じ音型が執拗に繰り返されながら徐々に高揚し、熱狂的なクライマックスへと導きます。まずは第4楽章のクライマックスをダイジェストで聴いてみましょう。サイモン・ラトル指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団作曲の背景交響曲第7番 イ長調 作品92はドイツの作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1812年に書き上げた交響曲です。1808年、38歳のベートーヴェンは中期を代表する交響曲第5番「運命」、第6番「田園」を完成させます。1809.

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