JR西日本「500 TYPE EVA」(「こだま741号」 新大阪→博多)乗車記
この時は、タカラトミーとパナソニックとのコラボレーション企画による「プラレールカー」として運行されていましたが、そのプラレールカーが2015年8月で運行を終了し、一時期去就が心配されていました。 ところが、JR西日本は2015年7月に、山陽新幹線全線開業40周年及びアニメ「エヴァンゲリオン」テレビ放送開20周年企画として、コラボ企画「新幹線:エヴァンゲリオン プロジェクト」を始動すると発表。 このプロジェクトの一環として、2015年11月より「エヴァンゲリオン」ラッピング新幹線の運行を開始することになったのです。 それが、今回ご紹介する 「500 TYPE EVA」 です。
「500 TYPE EVA」については、運行開始の話を聞いた時から一度は乗車してみたいと考えていたのですが、これまで時間の都合が付かずに乗れずじまいでした。 当初は2016年春までの運行予定でしたが、期間が1年間延長されたということもあり、「それならば折角なので乗車してみよう!」ということで、2016年7月の九州、四国遠征の一環として乗車してみました。
- 庵野秀明氏監修、山下いくと氏デザインの外観
- エヴァの世界観を堪能出来る車内
- 形式写真撮影は三原駅と新岩国駅で!
庵野秀明氏監修、山下いくと氏デザインの外観
やって来たのはJR新大阪駅。 「500 TYPE EVA」は、昨年2015年4月に乗車した列車と同じ、新大阪11時32分発の「こだま741号」と、博多06時36分発の「こだま730号」に充てられています。 11時20分過ぎ、ホームに到着すると、既に「こだま741号」(=「500 TYPE EVA」)は入線していました。
「500 TYPE EVA」は、「エヴァンゲリオンシリーズ」の原作・総監督の庵野秀明氏が監修を務め、メカニックデザインを手掛けた山下いくと氏が車体デザインを担当しました。 お二方とも500系新幹線の大ファンだそうで、山下氏は公式サイトに「エヴァ的カラーリングにするとともに元のデザインを生かして未来からやってきた500系みたいにできたらいいなと。」とのコメントも寄せています。 外観はご覧の通り、エヴァンゲリオン初号機をモチーフとしたカラーリングに全面塗装。 鉄道車両でもラッピングで済ませるケースが多い中、あえて全面塗装を施すあたり、JR西日本とアニメ制作者側のこだわりを感じます。
700系7000番台「レールスター」の指定席車両「サルーンシート」と同型のシートを搭載しています。 元々は3+2列のシートを搭載していましたが、2013年10月から12月に改造工事が実施され、4・5号車を1列4席の「サルーンシート」と同型のシートに交換されました。 現在、500系「こだま」は4号車~6号車が指定席扱いになっています。
因みに、今回の乗車もこちらの企画きっぷを利用しています。 ⇒ 新幹線「こだま」で行くお得な旅「バリ得こだま」 この商品、日本旅行の関西エリア限定で販売している企画きっぷなのですが、なんと 新大阪~博多間片道7,700円 とLCC並みの金額で移動することが出来るお得なきっぷとなっております。 関西エリア限定となっておりますが、クレジット決済のみとはなりますがインターネットで購入することも可能で、出発1週間位前までに申し込んでおけば全国対応も可能です。 但し、利用できる列車が限定されている、払い戻しに制限があるなど、申し込みに条件がありますので、詳しくはパンフレットや公式サイトなどでご確認下さい。
エヴァの世界観を堪能出来る車内
1号車は、展示コーナー「新幹線×エヴァンゲリオンパネル」「フォトスポット」「ジオラマ」と、体験コーナー「実物大コックピット搭乗体験」の合わせて4つのコーナーから成る「展示・体験ルーム」になっています。 以前、1号車「展示・体験ルーム」の入室には事前の予約が必要でしたが、2016年3月15日から「展示・体験ルーム」は予約無しで自由に入室出来るようになりました。 但し、「実物大コックピット搭乗体験」は引き続き専用サイトからの事前予約が必要となっています。 また、1号車「フォトスポット」のパネルも運行開始当初の「綾波レイ」から「渚カヲル」に変更されています。
1号車先端側に設置されている実物大コックピットです。 特設サイトから事前予約することで、搭乗体験が出来ます。 私も事前予約の上、搭乗体験をしてみました。 実際にコックピットに座って、アニメと同様に使途を倒すという内容なのですが、思っていたよりも楽しかったです。(笑) もう少し時間が長くても良いのかなぁという気はしましたが・・・。
一方、隣の2号車は、肘掛けやカバー、床面や貫通扉などに装飾を施し、エヴァンゲリオンの世界観を表現した「特別内装車」になっています。
通常の自由席扱いで誰でも乗車出来ることから、この車両が一番混んでおりました。 ロールカーテンの一部には、「ATフィールド」や「碇指令(碇ゲンドウ)」をデザインしたものもあるそうです。 見つけられた方はラッキーですね。
形式写真撮影は三原駅と新岩国駅で!
以前ご紹介した乗車記でも述べましたが、「こだま」は各駅で「のぞみ」「ひかり」の通過待ちのために待避停車をします。 一方で写真撮影の時間も確保出来ることから、プラスに考えると観光列車的な楽しみ方も可能です。 「こだま741号」でもほぼ各駅にて「のぞみ」「ひかり」の通過待ちのために待避停車するのですが、特に三原駅では約7分、新岩国駅では12分、徳山駅では10分停車します。 形式写真は、これらの駅での停車時間を有効に使って撮影したいところ。 各々お勧めの撮影場所があるかと思いますが、私は三原駅と新岩国駅での撮影をお勧めしたいですね。
【三原駅で撮影した「500 TYPE EVA」】
【新岩国駅で撮影した「500 TYPE EVA」】
「こだま741号」は、岡山から新倉敷・福山・新尾道・三原・東広島・広島・新岩国・徳山・新山口・厚狭・新下関と通過列車待ちを繰り返しながら各駅に停車し、15時42分頃、新関門トンネルを抜け九州へ。 最後の停車駅「小倉」では、ビジネスマンを中心とした多くの乗客が乗車します。 時間制約が大きいビジネスマンにとって、新幹線は有効な移動手段でもあります。 そして、新大阪を出発して4時間35分後の16時07分、定刻に「こだま741号」は終点博多に到着しました。 「のぞみ」「みずほ」の倍以上の所要時間ではありますが、車内で楽しめ、車窓を見ながらのんびりと出来る「こだま」の旅は、前回と同様に思っていたよりも短く、そして十分に楽しめた時間でありました。
というわけで、JR西日本500系新幹線「500 TYPE EVA」(「こだま741号」 新大阪→博多)の乗車記をお届けしました。 今回、約1年3カ月ぶりに500系新幹線車両に乗車しましたが、以前も書いた通り、最新型N700系と並んでも遜色ない清廉されたフォルムは、流石500系新幹線だなぁと思いました。 そして、前回の「プラレール新幹線」にしろ、今回の「500 TYPE EVA」にしろ、所要時間がかかる「こだま」の弱点を(良い意味で)逆手に取ったJR西日本の企画力は流石だと思いました。 前回の「プラレール新幹線」は家族向けをターゲットにしていたこともあり、1号車を見学する客層は家族連れが殆どでしたが、今回の「500 TYPE EVA」は人気アニメとのコラボということもあってか、家族連れはもとよりアニメファン、更には出張利用のビジネスマンに至るまで、客層も幅広かったのが個人的には興味深かったです。 残念ながら、「のぞみ」では邪険にされた感もある500系新幹線車両ですが、この様な企画を通じて日本の鉄道史に欠かせない500系新幹線の素晴らしさをより多くの方に知っていただけたら良いなぁと感じた今回の旅でございました。
先述の通り、JR西日本500系新幹線 「500 TYPE EVA」 は、来年2017年3月まで運行されることになっています。 期間中、各種イベントやキャンペーンの開催、期間限定「500 TYPE EVA Café」「500 TYPE EVA SHOP」の開設、オリジナル商品の販売、オリジナル旅行商品の販売などが行われています。 また、この企画とは直接関係ありませんが、鉄道模型メーカーや玩具メーカーなどでは、今後Nゲージの販売や各種グッズ類などの販売も予定されています。 エヴァの世界観が十分に楽しめるJR西日本とエヴァとのコラボ企画列車「500 TYPE EVA」。 是非一度乗車してみることお勧めします。
【乗車データ】
- 乗車日:2016/07/14
- 乗車列車:こだま741号
- 乗車区間:新大阪→博多
- 運行会社:JR西日本(西日本旅客鉄道)
- 車両:500系V2編成
- 所属:JR西日本博多総合車両所
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