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計測器工業会(JEMIMA)/財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正
これによって,JIS B 7952:1996は改正され,この規格に置き換えられる。
JIS B 7952には,次に示す附属書がある。
Continuous analyzer for sulfur dioxide in ambient air
1. 適用範囲 この規格は,大気中の二酸化硫黄濃度を連続的に測定するための紫外線蛍光方式,及び溶
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
JIS B 7551 フロート形面積流量計
JIS C 1302 絶縁抵抗計
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0055 ガス分析装置校正方法通則
JIS K 0211 分析化学用語 (基礎部門)
JIS K 0212 分析化学用語 (光学部門)
JIS K 0213 分析化学用語 (電気化学部門)
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8230 過酸化水素 (試薬)
JIS Z 8103 計測用語
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 0050,JIS K 0211,JIS K 0212,JIS K 0213及びJIS
a) 試料大気 二酸化硫黄濃度を測定するために計測器に導入する大気。
b) 試料ガス 二酸化硫黄濃度を測定するために計測器に導入するガスで,試料大気からダストフィルタ
c) ゼロドリフト 計測器の最小目盛に対する指示値の,ある期間内の変動。
d) スパンドリフト 計測器の目盛スパンに対応する指示値の,ある期間内の変動。
e) ゼロガス 計測器の最小目盛値を校正するために用いるガス。
g) 設定流量 計測器で定められた試料大気,校正用ガスなどの流量。
h) 等価液 校正用ガスの代わりに,それを用いたときと同等の指示値を得るよう調製した標準溶液。等
4. 計測器の種類及びレンジ 計測器の種類は原理別に分類し,個々の計測器のレンジは表1による。
表 1 計測器の種類及びレンジ
1 mg/m3= (1/2.86) ppm (10−6 v/v) ,0 ℃,101.3 kPaにおいて。
1 mg/m3= (1/2.66) ppm (10−6 v/v) ,20 ℃,101.3 kPa において。
1 mg/m3= (1/2.62) ppm (10−6 v/v) ,25 ℃,101.3 kPaにおいて。
5. 計測器の性能 計測器は,7. によって試験を行ったとき,表2及び表3の性能を満足しなければなら
表 2 紫外線蛍光方式計測器の性能
表 3 溶液導電率方式計測器の性能
a) 原理 紫外線蛍光方式の測定原理は,試料ガスに紫外線を照射することによって生じる励起二酸化硫
この反応機構の第1段階は,励起光 (hv1) 波長範囲200〜220 (nm) の照射による励起二酸化硫黄分
反応機構の第2段階は,励起二酸化硫黄分子 (SO2*) が基底状態 (SO2) に戻る際に,蛍光(
長範囲240〜420 nm) を発することである。
a) 構成 計測器は,図1に例を示すように,芳香族炭化水素除去器,蛍光室,光源部,蛍光測光部など
図 1 紫外線蛍光方式計測器の構成例
1) 試料大気導入口 試料大気導入管を接続する部分で,試料大気導入管は二酸化硫黄の吸着の少ない
2) ダストフィルタ 試料大気中に含まれる粉じんを除去するためのもので,二酸化硫黄の吸着の少な
3) 芳香族炭化水素除去器 試料ガス中の芳香族炭化水素を除去するもので,透過膜式,吸着剤式など
4) 蛍光室 試料ガスを導入し,光源部から集光レンズ,及び波長選択用光学フィルタを介して入射し
5) 光源部 放電などによって紫外線を放射するものとする。
6) 蛍光測光部 二酸化硫黄の蛍光を選択的に透過させる光学フィルタを介して蛍光室に接し,蛍光を
7) 比較測光部 蛍光室に接し,光源部から照射された励起光を受光して,その強度に比例した電気信
8) 圧力計 蛍光室内の圧力を計測する。
9) 流量計 試料ガスの通気流量を調整又は確認するために用いる。通常,蛍光室の後に設置する。
10) 試料大気吸引ポンプ 試料大気を通気するために使用するポンプで,通常,蛍光室の後に設置する。
a) 原理 この方式の測定原理は, 試料ガスを硫酸酸性の過酸化水素溶液に通じるときに試料ガスに含ま
b) 構成 計測器は,図2に例を示すように,ガス吸収部,試料大気吸引ポンプ,吸収液送液ポンプ,増
図 2 溶液導電率方式計測器の構成例
1) 試料大気導入口 試料大気導入管を接続する部分で,試料大気導入管は二酸化硫黄の吸着の少ない
2) ダストフィルタ 試料大気中に含まれる粉じんを除去するためのもので,二酸化硫黄の吸着の少な
3) 流量計 試料ガスの採取流量の変化は,測定誤差の原因となるので,流量の調整又は確認のために
流量計が必要である。流量計は,設計時に温度20 ℃,圧力 101.3 kPaを想定して目盛付けをし,設
定流量の1.2〜2倍の最大目盛をもち,測定精度は,JIS B 7551の7.3(精度)の規定によるものと
4) ガス吸収部 次の測定電極,レベル計用電極,温度補償抵抗(又は温度補償回路)及び吸収瓶で構
成し,20 mlの吸収液をレベル計を用いて採取した後,1 L/minで吸収瓶に導入し,試料大気中の二
4.1) 測定電極 吸収液の導電率を検出するための電極。
4.2) レベル計用電極 吸収液量を20 ml採取するための検出器。
4.3) 温度補償抵抗(又は温度補償回路) 適切な温度係数をもった抵抗体で,増幅器回路素子部の一
4.4) 吸収瓶 硬質ガラス製で吸収液を入れ,通気によって二酸化硫黄を吸収させるもの。
5) 吸収液タンク 吸収液によって侵されず,吸収液を変質させない材質,例えば,高密度ポリエチレ
6) 吸収液送液ポンプ 吸収液タンク内の吸収液を,ガス吸収部へ送液するためのポンプであって,吸
7) 試料大気吸引ポンプ 試料大気を通気するために使用するポンプで,規定の流量が維持できるよう,
8) 増幅制御部 導電率を必要なレベルの電気信号に変換するとともに,プログラムは,各構成要素に
7. 性能試験 計測器の性能試験は,次による。
試験条件 計測器の試験条件は,次のa) 〜 f) による。
a) 周囲温度 5〜35 ℃の温度で変化幅は5 ℃以下
c) 大気圧 95〜106 kPaの圧力で,変化幅は5 kPa以下
立な検査機関,又は校正事業者が濃度を確認した高濃度標準ガスを,空気で薄めたもので,JIS K 0055の
干渉影響(トルエン)試験用ガス 0.1 ppm
a) 吸収液の調製 吸収液の組成は,5 μmol/Lの硫酸を含む過酸化水素溶液(0.006 %)を吸収液として
使用する。この吸収液は,JIS K 8001の4.5(滴定用溶液)に規定する0.05 mol/L硫酸1 ml及びJIS K
8230に規定する過酸化水素水(30 %)2 mlに水 (2) を加えて10 Lに調製する。この吸収液の導電率
は,20 ℃でおおよそ0.4 mS/mである。
b) 等価液調製用原液(0.005 mol/L硫酸)の調製 JIS K 8001の4.5に規定する0.05 mol/L硫酸を,正し
c) 等価液の調製 次の式から求められる量の等価液調製用原液を採取し,これに吸収液を加えて1 Lに
v: 等価液調製用原液の採取量 (ml)
M: 吸収液の硫酸濃度 (mol/L)
C: 対応する二酸化硫黄濃度 (ppm)
Vs: 試料ガス通気接触量=通気流量 (L/min)×通気時間 (min)
t: 20 (校正の基準となる温度20 ℃)
d) ゼロ調整用等価液 吸収液をそのまま用いる。
e) スパン調整用等価液の調製 c)に規定する式を用いて測定範囲の最大値付近の濃度に対応する等価液
調製用原液v ml (3) を採取し,これを吸収液で1 Lに薄めて調製する。
用原液v ml (3) を採取し,これを吸収液で1 Lに薄めて調製する。
注(2) 使用する水の導電率は,0.1 mS/m以下とし,JIS K 0557の4.(種別及び質)に規定するA2,
(3) v mlは,整数,例えば1,2,4,10,15,20を用いる。ただし,対応する二酸化硫黄濃度Cは,
a) ゼロ調整 ゼロガスを設定流量で導入し,指示の安定後,ゼロ調整を行う。
b) スパン調整 スパンガスを設定流量で導入し,指示の安定後,スパン調整を行う。
a) ゼロ調整 ゼロ調整用等価液をガス吸収部に入れ,測定回路を作動する。計器指示が安定した時点で
b) スパン調整 スパン調整用等価液をガス吸収部に入れ,計器指示が安定した時点で,等価液に対応す
a) 繰返し性 計測器にゼロ調整用ガスを設定流量で導入し,最終指示値を記録紙上で確認した後,スパ
b) ゼロドリフト 同一条件で,ゼロ試験用ガスを設定流量で連続して導入し,24時間連続測定を行う。
c) スパンドリフト ゼロドリフト試験において,試験開始時,試験終了時(24時間後)及び中間に2回
d) 指示誤差 ゼロ調整及びスパン調整を行った後,中間目盛付近の濃度の中間点ガスを導入し,指示・
e) 応答時間 試料大気導入口直後からゼロ試験用ガスを導入し,指示安定後,流路をスパン試験用ガス
ここに, sx0: ゼロ試験用ガスによる指示値の標準偏差 (ppm)
g) 干渉成分(トルエン)の影響 ゼロ調整及びスパン調整を行った後,表4に示す干渉影響(トルエン)
b: ガス (トルエン) の指示値 (ppm)
h) 電源電圧変動に対する安定性 校正用ガス導入口からスパン試験用ガスを導入し,指示が安定してい
圧1 000 Vを1分間加える。その後計測器を通電状態にし,異常の有無を調べる。
絶縁抵抗 計測器の電源スイッチ“入り”の状態で,電源端子一括と外箱との間の絶縁抵抗を,JIS C
a) 繰返し性 同一条件で,ガス吸収部にゼロ調整用等価液を共洗いしながら注入し,最終指示値を指示
b) ゼロドリフト 試料大気の吸引を停止した状態でゼロ調整用等価液(吸収液)の採取及び排出,導電
c) スパンドリフト ゼロドリフト試験において試験開始時にスパン調整を行い,試験終了時(24時間後)
d) 指示誤差 ゼロ調整等価液及びスパン調整等価液によって,ゼロ調整及びスパン調整を行った後,中
e) 試料ガス流量の安定性 試料ガス流量の経時変化は,試験開始時に設定流量に試料ガス流量を調整し
吸収液量の安定性 あらかじめ乾燥し,ひょう(秤)量してあるポリエチレン瓶(例えば,250 ml程
g) 電源電圧変動に対する安定性 スパン調整用等価液を注入し,指示が安定していることを確認し,そ
h) 耐電圧 計測器の電源スイッチ“入り”の状態で,電源端子一括と外箱との間に定格周波数の交流電
圧1 000 Vを1分間加える。その後計測器を通電状態にし,異常の有無を調べる。
絶縁抵抗 計測器電源スイッチ“入り”の状態で,電源端子一括と外箱との間の絶縁抵抗を,JIS C 1302
8. 試験報告書 作成する報告書は,次の項目を含むものとする。
9. 表示 計測器には,見やすい箇所に容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。
10. 取扱説明書 取扱説明書には,少なくとも次の事項を記載しなければならない。
関連規格 ISO/DIS 10498.2 Ambient air - Determination of sulfur dioxide - Ultraviolet fluorescence method
1. 測定原理 電量方式は,臭化カリウム (1) を電解液として電気分解によって電解液中に臭素を遊離さ
2. 性能 測定範囲0〜0.05 ppmから0〜1 ppmにおける主な性能は,次による。
a) 繰返し性 繰返し性は,各レンジごとに最大目盛値の±5 %とする。
b) ドリフト 24時間におけるゼロドリフト及びスパンドリフトは,最大目盛値の±2 %とする。
c) 応答時間 計測器本体の90 %応答時間は,5分以下とする。
3. 構成 計測器は,附属書1図1に示すように,芳香族炭化水素除去器,電解槽,設定電位差計,増幅
附属書1図 1 電量方式計測器の構成例
1. 測定原理 定電位電解方式は,ガス透過性隔膜を通して電解槽中の電解質中に拡散吸収された二酸化
2. 性能 測定範囲0〜0.2 ppmから0〜1 ppmにおける主な性能は,次による。
a) 繰返し性 繰返し性は,各レンジごとに最大目盛値の±5 %とする。
b) ドリフト 24時間におけるゼロドリフト及びスパンドリフトは,最大目盛値の±5 %とする。
c) 応答時間 計測器本体の90 %応答時間は,5分以下とする。
3. 構成 定電位電解分析計は,附属書2図1に示すように,電解槽,定電位電源,増幅器などから構成
附属書2図 1 定電位電解方式計測器の構成例
1. 校正用ガス(primary calibration gas standard)
a) 静的容量希釈法(ISO 6144)
b) TCM−テトラクロロ水銀法(ISO 6767)
c) 質量調製法[種々の希釈法(ISO 6142,ISO 6145-1,ISO6145-4又はISO 6145-6)を組み合わせ,ガ
試験用ガス(transfer standard calibration gas) 附属書3の1.2の調製法の一つ又は複数に匹敵す
校正点 計測器の使用測定レンジについて,ゼロ,スパン並びに最大目盛値のおよそ20 %,40 %,
60 %,80 %及び100 %を校正点とする。
a) スパン校正の設定に必要なSO2濃度として,計測器の最大目盛値の50 %又は使用するSO2濃度測定
e) これらの測定結果から計測器の検量線を求めるため,1次回帰式を利用するか又はISO 9169による。