. JAZZ100年】第9巻 | |小学館の雑誌『サライ』公式サイト
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グルーヴィン・ハイ|ジャズを変えたビ・バップ革命【ジャズ耳養成マガジン JAZZ100年】第9巻

1940年代の中ごろ、チャーリー・パーカー(アルト・サックス)とディジー・ガレスピー(トランペット)のふたりによって発明された新しいジャズ・スタイル”ビ・バップ”は、あまりに革新的だったので、当時大流行だった”スイング・ミュージック”との違いを際立たせるため、「最新のジャズ」という意味で「モダン」の言葉を頭にくっつけました。それ以降、おおよそ60年代あたりまでのジャズ・スタイルを「モダン・ジャズ」と総称するようになったのです。列挙すれば、”ビ・バップ” ”クール・ジャズ” ”ウエスト・コースト・ジャズ” ”ハード・バップ” ”ファンキー・ジャズ” ”モード・ジャズ” ”フリー・ジャズ”あたりまででしょうか。

■“頭”ではなく”ジャズ耳”で聴く

もちろんミュージシャンは即興の仕組みを知らなければ演奏できませんが、聴き手にはその必要などまったくないのです。早い話、みなさん「フォン・ドゥ・ヴォー」の作り方ってご存じですか? あるいは、画像デジタル処理の技術はおもちでしょうか? おそらく大多数のみなさんは、そんなことは知らずともフランス料理を堪能し、CGが多用されたハリウッド娯楽映画を楽しんでおられることと思うのです。同じことなのですよ。フランス料理の基本となる「だし」の作り方など知らずとも料理は味わえるし、映画製作のノウハウなど知らずとも画面に没入できる。同様にアドリブの複雑な原理など知らずともジャズのスリル、醍醐味は満喫できるのです。

文/後藤雅洋(ごとう・まさひろ ) 1947年、東京生まれ。67年に東京・四谷にジャズ喫茶『いーぐる』を開店。店主として店に立ち続ける一方、ジャズ評論家として著作、講演など幅広く活動。

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