トップ > 知っておきたい機能 > 複製と生成 > スプレー(吹き付けるようにオブジェクトを複製)
これまで選択ツールに切り替える方法として、ツールボックスの選択ツールボタン( )で選択する方法、キーボードの S (または F1 キー)を押す方法について説明してきました。 実は、それらの方法以外にも選択ツールに切り替える便利な方法があります。 それは、 キーボードの スペース キーを押す 、という方法です。 キーボードの スペース キーで選択ツールに切り替えた場合は、 再度 スペース キーを押すと元のツールに戻ります 。
当然ですが、テキストツールでテキストを入力中は スペース キーを押しても選択ツールには切り替わりません。 その場合は、 Esc キーで入力を終えてから スペース キーを押す必要があります。 スペース キーを押したままマウスを動かすとキャンバスがスクロールします。 選択ツールに切り替える場合は、マウスは動かさずに スペース キーのみ押してください。では、 キーボードの スペース キーを押して選択ツールに切り替えてください 。
6. 選択ツールに切り替わっている上図のように画面左部にあるツールボックスの選択ツールが選択されています。 このように、 キーボードの スペース キーを押すことで選択ツールに切り替えることができます 。
8. 複製先の星形のフィルも赤色になる上図のように複製先の星形のフィルも赤色になりました。 これは、 クローンとして複製されたためです 。 スプレーツールでは、標準設定で吹き付けるとクローンとして複製されます。
9. 複製先の星形を選択する上図のように複製先の星形を選択します。 選択したら、 画面下部の通知エリアに注目してみましょう 。
上図のように "クローン 星形 . " と表示されています。 クローンとして複製されたことが確認できました。
では、引き続きスプレーツールで遊んでみましょう。 まずは、 最初の星形を再び選択しましょう 。
現在は複製先であるクローンが選択されています。 このクローンを新たな複製元としてスプレーツールで吹き付けることはもちろんできます。 ただし、クローンのクローンとなるため管理上わかりにくくなります。 11. 最初の星形を選択するではスプレーツールに戻しましょう。 キーボードの スペース キーを押してください 。
12. スプレーツールに戻る上図のようにスプレーツールに戻ります。 このように、 キーボードの スペース キーを押すことで選択ツールから元のツールに戻すことができます 。
これでスプレーの準備が整いましたが、ここからは標準設定ではなく 設定を変更してスプレーしてみましょう 。 まずは、スプレーモードを変更してみましょう。
13. 4つのスプレーモード上図のように画面上部のツールコントロールに "モード:" の4つのボタンがあります。 これらのボタンでスプレーモードを変更することができ、現在はクローンモードが選択されています。 そのため、先ほどはクローンとして吹き付けられました。
ではここでスプレーモードを変えてみましょう。 まずは、 削除モードに変更してみます 。
14. ツールコントロールの[選択対象からスプレーしたアイテムを削除]ボタンを選択するでは、削除モードでスプレーしてみましょう。 スプレーを吹き付けるようにマウスの左ボタン( )でドラッグします。
15. 吹き付けるようにドラッグ 16. 複製先の星形が削除される上図のように複製先の星形が削除されます。 このように、 削除モードではオブジェクトが削除されます 。
削除モードについて補足しておきたいことがあります。 まず、削除されるのはオレンジ色の円の 範囲内にあるものだけです 。 円に入っていないものは削除されません。 また、削除されるのは スプレーツールで複製されたオブジェクトだけです 。 オレンジ色の円の範囲内にあるオブジェクトが無条件に削除されるわけではありません。
ただし、スプレーされたオブジェクトであれば必ず削除されるわけではありません。 スプレーされた時のスプレーモードによって変化します。 詳細は後ほど紹介します。 17. ツールコントロールの[最初に選択したオブジェクトのコピーをスプレー]ボタンを選択するでは、コピーモードでスプレーしてみましょう。 スプレーを吹き付けるようにマウスの左ボタン( )でドラッグします。
18. 吹き付けるようにドラッグ 19. 星形が複製されるではここで 複製元の星形のフィルの色を変えてみましょう 。 画面下部のカラーパレットからフィルを黄色に変えてみます。
選択ツールに切り替えないと、オブジェクトの色を変えることはできません。 キーボードの スペース キーを押して選択ツールに切り替えましょう。 21. 複製先の星形のフィルは変化しない上図のように複製先の星形のフィルは変化しません。 このように、 コピーモードではクローンではなく単純な複製として吹き付けられます 。
ではスプレーツールに戻しましょう。 キーボードの スペース キーを押してください 。
22. ツールコントロールの[単一パスでオブジェクトをスプレー]ボタンを選択するでは、単一パスモードでスプレーしてみましょう。 スプレーを吹き付けるようにマウスの左ボタン( )でドラッグします。
23. 吹き付けるようにドラッグ 24. 星形が複製される上図のように星形が複製されます。 見ればわかる通り、 ストロークが交差していません 。
ストロークが交差していないのは、 1つのオブジェクトとして描かれたためです 。 単一パスモードでは、このように1つのオブジェクトとして複製されます。
オブジェクトとしては1つとし、パスとしては分ける『サブパスモード』があればいいのですが今のところそのようなモードは搭載されていません。 25. 最初の星形のみを選択する 26. スプレーツールを選択する 27. ツールコントロールの[最初に選択したオブジェクトのコピーをスプレー]ボタンを選択する 28. 幅・量・回転・サイズ変動のパラメータを変更する Inkscape 1.4系からは、"サイズ変動" から "尺度" という名称に変更されています。 パラメータ 設定値 意味 幅 15 スプレーされる範囲の大きさを設定する ※つまりオレンジ色の円の大きさ ※見えている領域に対しての相対的な大きさ 量 70 吹き付ける量を設定する 回転 100 ランダムな回転量をパーセントで指定する ※0%だと複製元と同じ(回転しない) ※25%だと複製元の-45度から+45度の範囲で回転する サイズ変動 25 ランダムなサイズの変動量をパーセントで設定する ※0%だと複製元と同じ大きさ ※25%だと複製元の75% ~ 125%の大きさになるでは上記設定でスプレーしてみましょう。 ただし、 スプレー中に幅を変更してみます 。 マウスの左ボタン( )でドラッグしている最中にキーボードのカーソルキーの右( → )を押し続けます。
29. 吹き付けるようにドラッグ ドラッグ中は、キーボードのカーソルキーの右( → )を押し続けてください。 30. 星形が複製される上図のように星形が複製されます。 見て分かる通り、右側が幅が広くなっています。 このように、 スプレー中にキーボードのカーソルキーの右( → )を押すことで幅を広くすることができます 。
カーソルキーの左( ← )を押すと幅が狭くなります。 また、 Home キーを押すと最小の幅に、 End キーを押すと最大の幅になります。 スプレー中にキーボードのカーソルキーの上下( ↑ ↓ )を押すことで量を増減させることもできます。また、複製先の星形は傾きや大きさが揃っていないこともわかります。 パラメータの回転とサイズ変動を 0 以外に設定したためです 。
削除モードについて削除モードについての補足です。 すでに説明したように、削除されるのはオレンジ色の円の 範囲内にあるものだけです 。 円に入っていないものは削除されません。
また、削除されるのは スプレーツールで複製されたオブジェクトだけです 。 オレンジ色の円の範囲内にあるオブジェクトが無条件に削除されるわけではありません。
次の記事へまとめ
操作/コマンド 説明 (または) A (または) SHIFT + F3 キー スプレーツールを選択する (スプレーツール選択中)マウスの左ボタン( )のドラッグ スプレーする ※ドラッグした線上に選択中のオブジェクトを複製するスプレーツールにはスプレーモードがあります。 スプレーモードを変更することで、単純に複製することはもちろん、クローンとして吹き付けることも、1つのパスとして吹き付けることもできます。 また、消しゴムで消すようにスプレー済みのオブジェクトを消すこともできます。
操作/コマンド 説明 スプレーモードをコピーモードに変更する スプレーモードをクローンモードに変更する スプレーモードを単一パスモードに変更する スプレーモードを削除モードに変更する スプレーモード 説明 コピーモード 単純に複製する ※複製元と複製先は互いに独立したオブジェクトとなる ※複製先のオブジェクトもそれぞれ独立したオブジェクトとなる クローンモード クローンとして複製する ※複製元と複製先で形状とフィル/ストロークが連動する 単一パスモード 単一のパスとして複製する ※サブパスにはならず1オブジェクト1パスとなる 削除モード スプレーされたオブジェクトを削除する パラメータ 意味 幅 スプレーされる範囲の大きさを設定する ※つまりオレンジ色の円の大きさ ※見えている領域に対しての相対的な大きさ 量 吹き付ける量を設定する 回転 ランダムな回転量をパーセントで指定する ※25%だと複製元の-45度から+45度の回転量になる サイズ変動 ランダムなサイズの変動量をパーセントで設定する ※25%だと複製元の75% ~ 125%の大きさになる 操作/コマンド 説明 (スプレー中に)カーソルキーの左右( ← → ) 幅を狭く・広くする (スプレー中に) Home キー 幅を最小幅にする (スプレー中に) End キー 幅を最大幅にする (スプレー中に)カーソルキーの上下( ↑ ↓ ) 量を増減させるキーボードの スペース キーを押すことで、他のツールから選択ツールに切り替えることができます。 再度、 スペース キーを押すと元のツールに戻ります。
操作/コマンド 説明 スペース キー 選択ツールを選択する / 元のツールに戻る- 04 知っておきたい機能
- 全般
- キャンバスのズームイン・アウト
- キャンバスのスクロール
- キャンバスの表示モード
- キャンバスの多重表示(ウィンドウの複製)
- キャンバスに下絵を表示
- デフォルトのドキュメント
- テンプレートからドキュメントを作成する
- 独自のテンプレートを作成する
- 独自のテンプレートを作成する(その2)
- 隠れているオブジェクトの選択
- マウスカーソルが通過したオブジェクトの選択
- グループ内のオブジェクトの選択
- オブジェクトの非表示と再表示
- オブジェクトのロックとロック解除
- オブジェクトの整列(基準軸に揃える)
- オブジェクトの配置(一定間隔で並べる)
- オブジェクトの重なり除去
- オブジェクトのグリッド配列
- オブジェクトの円配列
- オブジェクトのスナップ(吸い寄せ)
- オブジェクトのスナップ(吸い寄せ)(その2)
- レイヤの使い方(キャンバスを層に分ける)
- レイヤの使い方(キャンバスを層に分ける)(その2)
- レイヤの使い方(キャンバスを層に分ける)(その3)
- レイヤのブレンドモード・ぼかし・不透明度について
- フィル/ストロークダイアログの詳細
- フィル/ストロークダイアログの詳細(その2)
- フィル/ストロークダイアログの詳細(その3)
- フィル/ストロークダイアログの詳細(その4)
- 線形グラデーションと放射グラデーション
- 線形グラデーションと放射グラデーション(その2)
- 線形グラデーションと放射グラデーション(その3)
- メッシュグラデーション(格子状・円錐状の色の変化)
- メッシュグラデーション(格子状・円錐状の色の変化)(その2)
- メッシュグラデーション(格子状・円錐状の色の変化)(その3)
- カラーパレットで色を素早く指定する
- カラーパレットで色を素早く指定する(その2)
- スウォッチで色やグラデーションを共有する
- スウォッチで色やグラデーションを共有する(その2)
- スウォッチで色やグラデーションを共有する(その3)
- クローン(形状やフィル/ストロークが連動する複製)
- クローン(形状やフィル/ストロークが連動する複製)(その2)
- スプレー(吹き付けるようにオブジェクトを複製)
- スプレー(吹き付けるようにオブジェクトを複製)(その2)
- 塗りつぶし(類似色の連続領域の形状でパスを生成)
- 塗りつぶし(類似色の連続領域の形状でパスを生成)(その2)
- クリッピング(他オブジェクトの形状での表示上の切り抜き)
- マスキング(他オブジェクトの明度で表示上の透明度を調整)
- 通常のテキストと流し込みテキスト
- 字ごとに装飾を変える
- テキストをパスに沿って配置
- テキストをパスに沿って配置(その2)
- 図形内へのテキストの流し込み
- 複数の図形を組み合わせる(集合演算)
- 線を引いて新規パスを作成する
- 線を引いて新規パスを作成する(その2)
- 線を引いて新規パスを作成する(その3)
- ノードツールでのパスの編集
- ノードの様々な選択方法
- ノードの種類の確認と変更
- ノードハンドルで線を曲げる
- ノードの移動と整列・配置
- ノードの変形(拡大・縮小・回転・傾斜)
- ノードの追加と削除
- ノードの併合と連結および分割と切断(パスの結合と分離)
- ノードのスカルプト加工(周囲のノードも引っ張られる)
- 全般