暗黒時代ではなく「滅亡」に突き進んでいる
ローマ帝国の衰退と崩壊
皇帝たちは、独立性と独創性において「逆優性」の立場を取り、子孫を作ることに熱心ではなかった。そのため、社会の中で子どもを作るのは、当時の奴隷の人たちが中心となっていった。
そして、ローマ帝国の総人口は、西暦 100年ころから急激に減少し始める。
最終的にローマ帝国が崩壊に向かう時には、出生率の低下を伴った。特に、上流階級の間で出生率が低下した。また、乱交や中絶、あるいは間引きが乱発した。
人口が減少する中で、ローマの兵士にローマ人以外が据えられ、皇帝にさえもローマ人ではない人物があらわれた。また、皇帝たちは性的な倒錯にとりつかれた。
古代ギリシャと古代ローマを研究する現代の歴史家たちは、これらの文明の衰退の始まりには、出生率の低下を伴っていたことを述べる。多くのギリシャ人やローマ人が、子どもを産み育てるということを望まなくなっていた。
先ほどのIn Deep の記事には、ネアンデルタール人も、「若い女性が子どもをつくらなくなった」ことにより、最終的に絶滅したという論文をご紹介していますが、これはあくまで学説的な推定です。
出生率の急激な低下の時代から暗黒時代にいたるまで、中世のヨーロッパで 400〜 500年くらいかかかり、ネアンデルタール人の滅亡では、4000年から 10,000年かかったと考えられていますが、今は物事が進むのが早いですからね。
アジア諸国の出生率の推移(1970年〜2016年)
タイや韓国では、1970年代のはじめには、合計特殊出生率が、5 に近いほどだったことがわかります。つまり、1人の女性が生涯で 5人の子どもを産むのが平均だったと。
かつてのヨーロッパでは、特に上流階級に単に「子どもを産むのがイヤにになった」という人たちが増えたというところも、おおむね今と同じだと思われます。
西側諸国の知的レベルの低下
とありましたけれど、これも最近よくふれることですが、特に子どもや若者を中心に、読解力、数学力、認知能力、さらには「記憶能力」の低下が著しいです。
記事より
カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の驚くべき最新の報告書によると、新入生の授業準備がかつてないほど遅れていることが明らかになった。特に数学において、新入生の学習準備の急激な低下が顕著だ。
UCSD の報告書によると、2020年から 2025年の間に、高校レベル以下の数学力を持つ生徒の数は 30倍近く増加している。さらに、これらの生徒の 70%は中学レベルより低い(小学生レベルという意味)。
indeep.jp
正確にいうと、レベル 1〜 5に段階わけされる、この識字率調査は、
そして、全体として「小学 5年生と同レベルかそれ以下の識字率を持つアメリカ成人の率」が成人人口の 54%に達していたということでした。
子どもにまで拡大すれば、全米教育進歩評価の調査結果によると、現在のアメリカの子どもたちの「 3分の 2が字が読めない」ことが判明しています(翻訳記事)。
アメリカの9歳の「読解力」の平均スコアの推移 BDW
スウェーデンでは、国立教育庁の統計により「学生の 25%が正常な読み書きができない」ことが調査で判明しています(翻訳記事)。
日本も、ここまでひどくはないとはいえ、「 2021年を起点とした深刻な学力低下」が継続しています(報道)。
日本の小学6年と中学3年の学力の推移 朝日新聞
原因より、「現実としてこうなっている」ということです。
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