. Hans Potterの日々
Hans Potterの日々
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ゼロの焦点 ラストシーン考

能登金剛のロケのようですが、自信はありません。主人公の名前が ”加賀” 恭一郎だけに ”能登” も登場…!?

ヤセの断崖への疑問

そうまでしてロケハンを行ったのは、監督の映画人としてのプロ意識だったと思いますが、ブログに書いた後、疑問が出てきました。「点と線」を持ち出すまでもなく、松本清張の作品には時刻表がよく登場します。そして列車名、駅名、地名も出てきます。時間や地理的関係が緻密に構成された作品です。「ゼロの焦点」にも主人公 禎子の義兄 鵜原宗太郎に関して時刻表を調べる箇所があります。また、金沢駅から目的地までの時間や駅名、更には具体的な地名が出てくる小説です。駅名、そして地名がこれだけ明確に書かれている小説なのに、野村芳太郎監督は、何故、小説に書かれた断崖(赤住)とは違う場所、ヤセの断崖を選んだのでしょう!?

松本清張の勘違い!?

地名を勘違い!?

小説に登場する場所(「今昔マップon the web」より作成)

和倉温泉からタクシーで…

野村芳太郎監督のロケハン

断崖が無い!!

現地で「ん?何か変だぞ」と感じたことでしょう。赤住には、原作に書かれたような断崖がありません。野村芳太郎監督は、主人公 鵜原禎子の夫 憲一が、自殺と見せかけて殺された場所(断崖)について悩んだと思います。

相応しい断崖探し

小説に登場する場所(「今昔マップon the web」より作成)

野村芳太郎監督の工夫 田沼久子の家と憲一が隠していた家の写真(映画より)(地図❽)

ラストシーンについて少し…

とどろく海辺の妻の墓!

“重なりあった重い雲と、ささくれ立った沖との、その間 に、黒いものが、ようやく一点、 見つけられた。黒い点は揺れていた。その周囲に、目をむく白さで、波が立っている。“(出典:松本清張「ゼロの焦点」)

映画(2009年版) 映画(1961年版)

エドガー・アラン・ポー( Edgar Allan Poe )の最後の詩、「アナベル・リー( Annabel Lee )」の一節で文章を絞めた松本清張。

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