― パワポ慣れしている人ほど知ってほしい! ― Google Slidesで 失敗しないフォントの選び方
「游ゴシック」といえば、Windows 10以降の実質的な標準ゴシック体です(Windows 10以降「Yu Gothic UI(游ゴシック UI)」がシステムフォントに採用されています)。そんなフォントであれば当然Google Slidesでも利用できると思いますよね。また、パワーポイントで資料を印刷したことのある人ならば、ディスプレイで見たままのビジュアルを紙の上でも再現できると当然期待するでしょう。
しかし、これらはどちらもGoogle Slidesで実現できません。
理由はいたってシンプルで、それがGoogle Slidesの仕様だからです。Google Slidesはパワーポイントと非常に近い感覚で操作できますが、フォントについて今までの常識が通用しない場合があることを覚えておいてください。
Google Slidesで使える日本語フォント
さて、それではGoogle Slidesでは、どんなフォントを利用できるのでしょうか。Google Slidesのフォントリストに表示される日本語フォントを一覧化したものは以下の通り(2025年9月時点)。56種類の日本語フォントを利用できます。
Windowsで利用できるフォント メイリオ MS Pゴシック MS P明朝 Macで利用できるフォント ヒラギノ角ゴ ヒラギノ丸ゴ ヒラギノ明朝- macOSのバージョンによっては(Catalina以降)、「ヒラギノ」フォントを利用することができないかもしれません。これはApple社がmacOS Catalinaでサポートするヒラギノフォントを変更したことと、Google社がこの変更をキャッチアップしていないことが原因のようです。
- なお、以下のページではmacOS Catalinaで「ヒラギノ角ゴ Pro/ProN/Std/StdN」フォントが下位互換のために残されている扱いであることが分かります。
- macOS Catalina に組み込まれているフォント – Appleサポート(日本)
Noto Sans JP IBM PlexSans JP M PLUS 1 M PLUS 2 M PLUS 1 Code M PLUS 1p M PLUS Rounded 1c Murecho Zen Old Mincho Zen Antique Zen Antique Soft Zen Kaku Gothic New Zen Kaku Gothic Antique Zen Maru Gothic Zen Kurenaido Shippori Antique Shippori Antique B1 BIZ UDPGothic BIZ UDGothic BIZ UDPMincho BIZ UDMincho Sawarabi Gothic Sawarabi Mincho Kosugi Kosugi Maru RocknRoll One Reggae One Dela Gothic One Yusei Magic Hachi Maru Pop Rampart One Mochiy Pop One Mochiy Pop P One Potta One DotGothic16 Train One Stick New Tegomin Hina Mincho Kaisei Tokumin Kaisei Opti Kaisei Decol Kaisei Haruno Umi Klee One Yomogi Yuji Syuku Yuji Boku Yuji Mai Kapakana WDXL Lubrifont JP N
Google FontsとはGoogle Slidesのフォント選びで 押さえておきたいポイント
続いては、Google Slidesでのフォント選びで押さえておきたいポイントを解説します。プレゼンの目的や用途に合わせてフォントを選ぶ前に、まずはブラウザアプリ・Google Slides特有の制限事項があることに注意してください。
Google Slidesで使えるフォントは、Google Slidesがサポートするフォントのみこれは当然といえば当然なのですが、Google Slideで利用するフォントはGoole Sildesによってサポートされている必要があります。なぜあえてこんなことを言うかというと、PC上で動作するアプリケーションは「PCにインストールされているフォント=利用できるフォント」となるのが通常ですが、これはGoogle Slidesにはあてはまらないからです。そのため、たとえGoogle Slidesが動作するPCに「游ゴシック」や「Meiryo UI」「MS ゴシック」といった日本語Windowsの代表的なフォントがインストールされていても、これらを使用することはできません。
PCにインストールされていなくても利用できるフォントがあるGoogle Slidesでは、PCにインストールされていないフォントでも、利用できるものがあります。具体的には「Noto Sans JP」フォントや「IBM Plex Sans JP」「BIZ UDPGothic」フォントなど。これらはGoogle FontsでWebフォントとして提供されており、ブラウザアプリであるGoogle Slidesはこれらのフォントをインターネット経由でロードするためです。Google Slidesが動作する環境(OS)に依存せずフォントを利用できるため、非常に便利な機能といえます。
メイリオはPDF・印刷出力時に置き換わってしまうGoogle SlidesにはスライドをPDF化/印刷出力する機能が備わっているのですが、たとえば「メイリオ」フォントについてはそのまま出力することができず、別のフォントに置き換わってしまいます。具体的には「MS Pゴシック」に置き換わるかたちです。そのため、これらのフォントについてはディスプレイ上の見た目をそのまま印刷に反映できず、場合によってはレイアウトが崩れる可能性があることに注意してください(なおスライドの全画面表示については問題無しです)。
ディスプレイ上ではメイリオで表示されても、PDF・印刷出力時にはMS Pゴシックに置き換わる上記フォントの置き換わりが発生する原因ですが、おそらくライセンスの問題です。Google SlidesはPDF・印刷出力時にサーバー側でデータ変換処理を行っているようなのですが、これをメイリオフォントで実現するには、Googleが同フォントに対して何らかの使用権を得る必要があります。Google としては、そこまでの調整は難しいと判断したのでしょう。
おすすめの日本語フォント
Noto Sans JP ― まさに中身が主役の資料作りに- なお、Noto Sans JPは、Google Fontsで全9種類のウェイトが公開されています。Google Slidesでは利用可能なウェイトに制限(2つのみ)がかかっていることに注意してください。
- Noto Sans Japanese – Google Fonts
見やすい・読みやすい・間違えにくいの3点を重視して開発された「ユニバーサルデザイン(UD)」のフォント。教育機関や公共団体はもちろん、ビジネスシーンにおいても重宝するフォントです。Google Slidesでは、等幅フォントの「BIZ UDGothic」とプロポーショナルフォントの「BIZ UDPGothic」がサポートされていますが、普段使いするなら後者(P付き)がおすすめです。
なお、このBIZ UDフォントは日本語Windowsに標準搭載されているところもポイント。そのためGoogle Slidesで作った資料をPowerPointと相互利用するような場合には、フォントに起因するトラブルを未然に防ぐことができます。
M PLUS ― 表情豊かなビジュアルの資料作りにM PLUSフォントとは、伸びのある直線と曲線の対比が特徴的なフリーフォントです。JIS第1水準を含む5,300以上の漢字が含まれてれています。ふところの広いモダンスタイルの字形は視認性に優れており、プレゼンテーション用途に適したフォントです。複数のバリエーションがありGoogle Slidesでは5種類のM PLUSフォントがサポートされていますが、ここでは角ゴシック体の「M PLUS 1p」と、丸ゴシック体の「M PLUS Rounded 1c」を紹介します。
フォントの有効化手順
サンプルスライド
以下は実際に「Noto Sans JP」「IBM Plex Sans JP」「BIZ UDPGothic」「M PLUS 1p」「M PLUS Rounded 1c」フォントを使って作成したサンプルスライドです。それぞれの違いを見比べてみてください。
企画のターゲット設定 プロダクトの特徴 電子書籍の認知率 健診前日の注意事項 保険無料相談会の案内最後に・まとめ
Google Slidesでのフォントの選び方まとめ- フォントはGoogle Slidesがサポートするものの中から選ぶ(「游ゴシック」「Meiryo UI」などのフォントは、PCにインストールされていても利用できない)。
- 「メイリオ」フォントは、PDF・印刷出力するときに、別のフォントに置き換わってしまう点に注意。
- カチッとしたマジメな資料作りなら「Noto Sans JP」「IBM Plex Sans JP」「BIZ UDPGothic」、チラシなどインパクト・少し遊び心がほしいなら「M PLUS」フォントがおすすめ。