【有馬記念 GⅠ全頭ジャッジ】板津雄志&綿越亮介記者が年末の大一番を斬る
(有馬記念、2025年12月28日 15:40、GI、中山11R、芝・右2500m) YouTube公式チャンネル「サンスポZBAT!」で大好評の『GⅠ・1週前全頭ジャッジ』が、この秋から紙面でも展開中。今週は一年の総決算、有馬記念を特別に全頭フルバージョンでお届けする。出走予定馬に独自の視点で斬り込み、人気馬の取捨につながる必見データが満載。東京サンスポの板津雄志記者(46)と綿越亮介記者(26)が激論をかわした。 ◇ 板津 ついに年末のグランプリまできたね。 綿越 テンションが上がりますね。僕が重視しているのは消耗の少なさ。過去10年で前走が天皇賞・秋で3着以内だった馬は【3・1・1・3】と優秀ですが、前走・ジャパンCの連対馬は【0・1・1・5】、前走・エリザベス女王杯の4着以内は【0・1・1・13】と低迷しています。ダメージの回復を考えると、1カ月半の間隔でGⅠを連続好走するのは簡単ではないです。
板津 俺は有馬記念のヒントは、同じ中山で開催後半に行われるスプリンターズSに隠れていると思う。2020年のスプリンターズSは差しが決まって、その年の有馬記念も外枠の差し馬が来た。で、今年はスプリンターズSが先行2頭の決着だったから、有馬記念も内、前有利になるとみている。そういう年はミスタープロスペクター系、キングマンボ系がよく来るから注目したい。
綿越 では、全頭ジャッジを。アドマイヤテラはどうでしょうか。 板津 本命候補だね。ジャパンCは落馬したけど、鞍上の合図がないのにゴール前で抜け出したのはすごい勝負根性。キングマンボ系のレイデオロ産駒というのもいいね。アラタはコーナー4つの2000メートルがいいと思うし、エルトンバローズは900メートル延長で手が出ない。 綿越 コスモキュランダは当落線上。中山向きなのは確かで、最近は後肢が強くなっていいスタートを切れるようになっています。サンライズアースは一回、ブレーキをかけるとハミを抜いてしまうので、気性的にどうか。サンライズジパングもダート用の筋肉の付き方になっている印象です。
板津 ジャスティンパレスは絶対に印をつける。今年はスタミナを問われる展開になりそうだし、好位につけられれば面白い。 綿越 僕も印は打ちます。ジャパンCは1コーナーの不利がなければ馬券圏内はあった印象。スタートがうまい団野騎手との再コンビもプラスだと思います。
板津 シュヴァリエローズは近況が良くないし、海外遠征帰りで厳しいかな。 綿越 シンエンペラーは買います。前走は吉田一助手が「帰厩時から状態がもうひとつ」と。中3週で上積みは見込めますよ。 板津 タスティエーラは東京が合わないと思っているから近2戦は無印にしたけど、買うならここ。早めに動く競馬をすればひょっとして…と思う。 綿越 ダノンデサイルは本命候補。前走は序盤で力んで、3、4コーナーでは接触する場面も。安田調教師がこの馬の特徴を「バランスを整えてから直線に向くといい脚を使える馬」と評していたのに、不利のせいでバランスが整う前に加速せざるを得なかったです。それでも3着なら能力は高い。マイネルエンペラーはよほど道悪にならないと…。
板津 ミステリーウェイは何が何でも逃げるだろうね。冒頭で言ったように今年は前有利になりそうなので、ケアしておきたい。ミュージアムマイルは本命候補。高柳大調教師は「右回りがいい。天皇賞・秋(2着)も位置取りが後ろになった」と。良馬場で内枠なら楽しみ。
綿越 僕も本命候補。先述したように天皇賞・秋と有馬記念の着順はリンクしやすい。左回りの日本ダービーで2400メートルはもちませんでしたが、右回りなら距離はもつと思います。 板津 メイショウタバルは本命候補。調教を見ても抑えが利くようになって、柔軟性が出てきたと思う。 綿越 僕も本命候補。前走時の到着取材で上籠助手が「長距離輸送で普段通りのテンションとはいかなかった」と。その精神状態でも1000メートル62秒0に落とせたのは大きな収穫です。レガレイラは押さえますけど、冒頭のデータで示したようにエリザベス女王杯を勝って臨むというのが、消耗度的にどうか。昨年の女王杯は不利を受けて走り切れなかったですから。