Без кейворда
第 78 回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)が 1 月 5 日(月)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。各チームは、どんな歩みで集大成の舞台を迎えるのか。春高福岡県予選決勝で、今季 2 度の全国ベスト 4 入りを果たした東福岡高を下し、 15 年ぶりの本戦出場を決めた福岡大附大濠高。前園洋行監督のインタビューを 2 回にわたってお届けする。前編では、惜しくも準優勝に終わったインターハイ県予選からの成長を振り返った
――悲願の春高出場を決めました
福岡大附大濠高の指導者として 4 年目。これまで恩師・大賀俊信先生に全国大会を届けることができたのは、コーチ就任 2 年目のインターハイ( 10 年ぶり)、ただ一度だけでした。その年は大賀先生が監督として指揮を執る最後の年でもあり、「最後に春高へ行き、最高の恩返しを」と強く願っていましたが、その思いはかないませんでした。
だからこそ今回の春高出場は、 1 年遅れではありますが、大賀先生と“一緒に”春高の舞台に立てるという安堵感に加え、これまで積み重ねてきた日々、選手とともに信じてやってきたことが決して間違いではなかったのだと、静かに確かめられた瞬間でもありました。
――中継の映像には笑顔の大賀前監督がよく映っていましたね
――インターハイ県予選決勝では東福岡高にストレートで敗れましたが、31-33、23-25の接戦でした。春高予選に向けてはどう臨みましたか?
インターハイ県予選が終わってからの 2 、 3 ヵ月、最後の 1 点が取れないのはなぜか、それを取るために何をしたらいいかということばかりにこだわりました。
今回の対戦ではすべてのセットで最後までリードしていましたが、そこから追いついてくるのはさすが。それでも 3 セットを取りきったので、インターハイからは大いに成長したし、子どもたちの頑張りを実感しました。
――セッターの大久保駿キャプテンが見せた、相手に的を絞らせないトスワークは見事でした
――昨年度までは身長2mを超えるマサジェディ翔蓮(専修大1年/ミラノ)選手がいて、大事な場面ではそこにトスを託している印象でした。そこからどうやって、多彩な攻撃を見せるチームスタイルが生まれたのでしょうか?
彼や中村玲央(慶應義塾大 1 年)といった日本を背負っていくような選手は、そうやって(大きく)育てないといけないと思っていました。あのバレーは間違っていないと思います。
――オポジットに横山僚郎選手、セッターに松岡陽斗選手が入る2枚替えでは、松岡選手が前衛に上がって最高到達点338㎝の高さを生かしたスパイクを打つオプションも見せました
インターハイ県予選でも 2 枚替えはしていましたが、今回はその延長線上で、もう一段階踏み込んだかたちをつくりました。今まで松岡は後衛の 3 ローテだけでしたが、彼はとにかくスパイクが好きな選手なので、前衛でも思いきってプレーさせました。おそらく、初めて見るパターンだったと思いますし、そこはうちの一つの秘策でした。
攻撃のコンビネーションに関しても、まだできることがあります。ミドルブロッカーの北島(善)は、チームが立ち上がった当初はオポジットでしたし、オポジットの中島(匠)はミドルブロッカー、横山はクイックも打っていました。最初の 2 、 3 か月は、今とはまったく違う、バラバラなポジションを経験させてきました。
その結果、当初は 80 点くらいの力しか出せませんでしたが、それは可能性を探るための時間だったと思っています。だからこそ春高では、これまで積み重ねてきたものを整理し、このチームが持つ力を 100 点で発揮できるかたちで臨みたい。そう書いてもらえたら、対戦するチームも迷うと思います(笑)
――15年ぶりの舞台ではどんな戦いをしたいですか?
福岡大附大濠高の春高初戦( 2 回戦)
1月 7 日(水) C コート第 3 試合( 12 時 10 分開始予定)
vs.足利大附高(栃木) or 小松大谷高(石川)の勝者
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