「時間を生み出すヒト・モノ・コト」古着deワクチン(後編)〜衣類を手ばなす罪悪感を、社会に貢献する満足感に変えたい
日本リユースシステム(高岡さん): 「古着deワクチンは『赤すぐ』のショッピングサイトで購入できます。お申込みいただくと、専用着払い伝票を含む『古着deワクチンキット』(税込1,080円)または専用着払い伝票付きのダンボール箱(中サイズ税込1,620円、大サイズ税込2,160円)がお手元に届きます。手ばなしたい衣類やバッグ、靴、服飾雑貨などをご自身で用意した箱、もしくはお送りした箱に詰めて専用着払い伝票を貼り、指定の宅配業者に電話で集荷を依頼してお渡しいただければ手続きは完了です。後日、特典として『赤すぐnet』内のショッピングで使える1,000円分のクーポンを進呈しています」。
日本リユースシステム(高岡さん): 「そのとおりです。お申し込み1口につき5人分のポリオワクチンが、『認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会』を通じて開発途上国へ届けられます。ご購入後、赤すぐのサイトで口コミを書いていただけると、さらにワクチン1人分を追加して寄付しています」。
■ 送っていいもの、送ると喜ばれるもの日本リユースシステム(副島さん): 「中サイズが、縦47×横47×高さ47cmです。お手元へは、折りたたんだ状態で届きます。実物をご覧になりますか?」
日本リユースシステム(副島さん): 「大サイズのダンボール箱は縦50×横50×高さ60cmで、洋服約100枚が収まる大きさです。ダンボール箱が不要な方には、専用着払い伝票を含む『古着deワクチンキット』(下の写真)をお送りしています。その際は、縦+横+高さの合計が160cm以下の箱をご用意ください。30kg以下であれば、何アイテム詰めていただいてもかまいません」。
日本リユースシステム(鈴木さん): 「はい。シミ・汚れ・破損がひどいものでなく、再利用可能なものであれば、どんな服をお送りいただいてもかまいません。大人、子ども、男性、女性、季節なども問いません。お子さんの名入り、会社のロゴ入りでも大丈夫です。服飾雑貨は、バッグ、靴、マフラー、ストール、ネクタイ、帽子、サングラス、ヘアアクセサリーなど、こちらも、常識的な範囲で再利用できるものであれば、何でもお引き受けします」。
日本リユースシステム(鈴木さん): 「下着類(ブラ・ショーツ)、靴下、タイツ、水着、パジャマ、シーツや枕、布団などの寝具、バスタオル、スポーツタオル(ハンドタオルより大きいタオル)、ぬいぐるみ、子ども用おもちゃ、食器類・電化製品・食品などは対象外となります」。
送ると喜ばれるものって、あるのでしょうか? 日本リユースシステム(副島さん): 「靴はとても喜ばれますよ。現地のものは、すぐに靴底が剥がれてしまったり、縫い目が破れてしまったりと、品質がよくないんです。その点、日本の靴は丈夫です。舗装されていない道を歩いてもダメにならないので、すごくニーズが高いですよ」。
副島さんによると、Made in Japanの靴だけでなく、日本で流通している靴なら、どういったものでも喜ばれるとのこと。消費者の目が厳しい日本市場で受け入れられたクオリティということで、歓迎してくださるそうです。
■ ユニクロのセーター30億枚分がゴミに!?素朴な疑問なのですが……。日本リユースシステムでは、さまざまな中古品を扱っていますよね? それなのになぜ“古着”でワクチンを寄付することにしたのですか? 日本リユースシステム(鈴木さん): 「実は、日本で食品の次に廃棄量の多いアイテムが古着なんです。ファストファッションの普及によって衣類を低価格で手軽に購入できるようになったことも、廃棄量増加の一因だと考えられています」。
日本リユースシステム(高岡さん): 「しかも、廃棄される衣類の90パーセント以上がまだ着られる良質なものだと言われています。食べられるのに捨てられてしまう“食品ロス”を削減しようとする動きが全国的に広まっていますよね。私たちは、まだ着られるのに捨てられてしまう“衣料品ロス”をもっと減らせないかと考えて、古着をワクチン寄付の対象にしました」。
日本リユースシステム(鈴木さん): 「だからこそ、私たちからの提案は“捨てる”ではなく“リユース”です。捨てられないけれど、誰かに使ってもらえるなら手ばなせるという方もたくさんいらっしゃいます。しかもそれを、お金で買い取るのではなく“ワクチンの寄付と途上国での衣類のリユース”という形にすることで、衣類を手ばなす罪悪感を社会に貢献する満足感に変えたいと考えているんです」。
■ 愛される仕組みの新たな展開とは?日本リユースシステム(鈴木さん): 「利用者のみなさんに、本当に愛されている仕組みだと思います。たとえば、シミ・汚れ・破損のひどいものでなければ、どんな衣類でも送っていただいて構いませんとお伝えしているのですが、寄せられる衣類の廃棄率(リユースに回せないため、処分せざるを得ないものの比率)は数パーセントです。リサイクルショップなどでは数十パーセントに及ぶことも珍しくないんですよ。みなさん、次に利用する方のことを思って、衣類を送ってくださっているんだと思います」。
日本リユースシステム(副島さん): 「衣類をきれいにたたんで、手紙まで添えてくださる方も大勢いて、私たちもすごく励みになります。さらに多くの方にご利用いただけるよう、これからもサービス内容の改善に努めたいと思っています」。