DIY用低電圧溶接機の溶接のコツ
アークが継続しなかったり、溶接棒が溶接物にひっついてしまう場合は技術不足の可能があります。アークが継続しない場合は、アーク長が長くなっている場合があります。アーク長が長くなると「バチバチ」という音から「ボッー」という音に変わるので、慣れてくると溶接中の音で分かるようになります。 逆にアーク長が短すぎると溶接棒が溶接物にひっついてしまうことがあります。自分の感覚では溶接棒の先を溶接物から2~3mm離す感覚で溶接すれば、アークが途切れることはありません。しかし、コツをつかめてもアークが連続しなくなるときもあり、このときは溶接棒が溶接物にひっつきやすくなりました。これは電圧降下の影響や電流が落ちている可能性が高いので、コンセントにささっている他の電化製品のプラグを抜いたり、ブレーカーの近くにあるコンセントを使ったりすることで安定するようになりました。 それでもアークが安定しない場合は、低電圧用溶接棒1.6mmから1.4mmのものにかえると、スパークが安定するようになりました。どうしても1.6mmが使いたいのであれば、下で紹介する昇圧トランスを利用したほうがよいと思います。ちなみに、延長コードを使用している際にだけアークが連続しない場合は、電圧降下(ドロップ)の影響を受けるので、太い電線(3.5mm)の延長コードやコードリールを使用したほうがよいでしょう。
④溶接したい箇所でアークを発生させることができない。 ⑤溶接箇所が見えない。付属されている手持ちの溶接面を顔に当てると、視界が闇の世界に変わりほとんどなにも見えません。なので、スパークさせた光を頼りにして、溶接箇所に溶接棒の先端をもっていかなければいけませんが、これが素人で不器用な自分には難しく、全く違うところを溶接することもありました。 しかし、現在は自動遮光溶接面が非常に廉価で販売されており、私が購入したものは、見た目はあれですが3,700円で販売されていました。自動遮光溶接面は、何もしていないときは視界が明るくなっていますが、アーク光が発生した瞬間に自動で遮光されるので、溶接したい箇所から素人でも簡単にアークを発生させることができました。 また、ヘルメット式なので左手が自由になり材料を押さえたりすることもできる利点もあります。
ワークライト 電圧降下の影響をまとめた表は こちら から。 ブレーカー ⑤上手く溶け込まず、溶接ビードがやせ細る。スパークやアークが安定するようになり喜んだのもつかのま、DIY用の交流溶接機は溶け込みが悪いので、溶接ビートが痩せた畑にいるようなミミズのように細く、材料同士を溶着させるのが困難に。 電圧降下が影響でない場合、運棒の速度をゆっくりにして、アーク長を近づければ太くなるのですが、低電圧用溶接棒は溶けるスピードが尋常じゃないほど速いので、運棒のスピードよりアーク長のほうに気を使ったほうがよい結果がでました。 運棒のスピードやアーク長に気を使っても溶接ビードが細く突型になっている場合は、材料が溶接できる厚さの限度を超えているか、電圧降下の影響が問題になっている可能性が高いので、ブレーカー近くのコンセントから電源をとり、他の電化製品の電源プラグを抜いてみましょう。 また、延長コードから電源をとった際にだけ、ビードが細くなるのであれば、延長コードの電線をさらに太いΦ3.5mmのものに変えて、電圧降下の影響を小さくすると解決するかもしれません。
電圧をアップさせる昇圧トランスそれでも解決しない場合は、コンセントからの電力が不足しているかもしれないので、昇圧トランスを介して電源をとります。昇圧トランスから電源をとると出力電圧を15%か25%に引きあげることができます。 例えば入力電圧が100Vだった場合は(115V~125V)。電圧が低く入力電圧が87Vだった場合は(100V~109V)にまであげることができます。 私はもう少し溶接ビードを太くしたいと思い、昇圧トランスを購入しました。価格が1万円前後するものなので、どうなるか不安でしたが、溶け込みがよくなり、雑ではありますが写真のように溶接ビードが太くなり満足。また、電圧があがると溶接機の種類によっては、スパークの発生も非常に簡単になり、タッピング(コツコツ)のみでアークの発生につなげることもできるようになりました。
⑥手が震えて真っ直ぐ溶接できない。 ワークライトを進行方向に設置する。 溶接棒が短いほどブレない。自分は生まれつき手が震えやすいので、まだビードがぶれてしまいますが、何度も練習すればコツが分かってきて、だいぶましになってきたので、練習することが一番大事だと思います。 低電圧用溶接棒は一般的な溶接棒より高価で、溶けるスピードが速いので練習するとすぐになくなります。なので、練習したい場合は、200gの溶接棒より、500gや1kgの溶接棒を購入した方がお買い得です。 ※Φ2.0×200g(\740) Φ2.0×500g(\950) Φ2.0×1.0kg(\2120) 2014年