点滴の看護技術|静脈内注射(DIV)の看護観察項目と成人滴下数計算、小児滴下数計算|ナースのヒント
①ベッドサイドへ行き、患者氏名、薬剤、時間を再度確認し点滴を行なう旨を説明します。 ②注射部位より中枢側に駆血帯をしめ、静脈の浮き出るのを待って、穿刺しやすい静脈を決めアルコール綿で消毒します。 □主に注射針は18〜23Gを用いますが、細い静脈には24Gを選択するなど患者の血管の状態によって使い分けましょう。 ③注射針の切り口を上方に向け、静脈を伸展するように皮膚を軽く押さえ、皮膚面に対して15°〜20°位の角度で皮膚を穿刺、次いで静脈を穿刺します。静脈内に入ると血液の逆流が確認できます。(針が静脈内に入る時、針先の抵抗の減弱を感じられます。) ④駆血帯を緩め留置カテーテルを進めながら穿刺針を抜きます。 ⑤点滴をつなげてゆっくり開始し、穿刺部の腫れ・疼痛の有無を確認します。 ⑥留置カテーテルと点滴チューブの接続を確認し固定用テープでしっかり固定します。(固定方法は各施設のマニュアルに従って行いましょう。) ⑦注入速度を調節し、しばらく患者の一般状態を観察します。
引用元:株式会社京都科学 MEDICATION ADMINISTRATION
3、点滴静脈内注射時の観察
3−1、点滴中の観察:OP①バイタルサイン ②意識レベルの変化の有無・程度 ③発汗などの皮膚状態の変化 ④刺入部及びその周辺の皮膚状態 ⑤点滴の残量、滴下速度の確認(輸液ポンプを使用している場合は、流量は正しいか、積算量・予定量の確認をしておきましょう。) ⑥IN-OUTバランスのチェック ⑦点滴に対する不安や苦痛の有無 ⑧安楽な体位が取れているか ⑨点滴ラインの屈曲やねじれ、接続部の緩み・漏れの有無 ⑩固定テープが剥がれてきていないかの確認 ⑪ナースコールや点滴スタンドの位置は適切か
4、点滴の滴下数の計算方法
4−1、成人輸液ライン(1ml≒20滴/ml)輸液の指示は時間(hr)で指示が出されていることが多いので、単位を分に直してから計算します。 例えば、「2時間かけて」という指示であれば60×2=120分、「24時間で」という指示であれば、60×24=1440分となります。 これらを理解した上で実際に計算してみると・・・
「500mlの点滴を12時間かけて輸液」 1分あたりの滴下数=500ml÷(12時間×60分)×20滴 =500ml÷720分×20滴 ≒13〜14滴/分 となります。
4−2、小児輸液ライン(1ml≒60滴)「500mlの点滴を24時間かけて輸液」 1分あたりの滴下数=500ml÷(24時間×60分) =500ml÷1440分×60滴 ≒20滴/分
4−3、10秒あたりの滴下数の計算■計算方法 ①1時間に投与する量を計算します。(総輸液量÷輸液時間) ②成人用ルートの場合は「18」で割ります。 「500mlの点滴を12時間かけて輸液する」 10秒あたりの滴下数=500ml÷12時間÷18 ≒2滴 ③小児用ルートの場合は「6」で割ります。 「500mlの点滴を24時間かけて輸液する」 10秒あたりの滴下数=500ml÷24時間÷6 ≒3滴
5、静脈内点滴の合併症
5−1、静脈炎・血管外漏出とは 5−2、静脈炎・血管外漏出の症状と観察ポイント漏出初期には注射部位及びその周辺の発赤や疼痛、腫脹が見られ、薬剤によっては数時間から数日後に炎症が進行、水疱形成や硬結・潰瘍・壊死に至ることもあります。 ②静脈炎においては、血管壁の肥厚や血管収縮による血流低下を認め血栓が起こりやすくなって点滴の詰まりや血管外漏出の原因になります。 ③静脈内に留置された針は、しっかり固定されていれば挿入部位の四肢を動かしても簡単に抜けることや点滴が漏れてしまうことはほとんどありませんが、血管がもろい、あるいは細いような時には漏れに対する注意が必要です。 ④輸液ポンプを使用している場合には、刺入している血管が破れても、しばらくの間はアラームがなることなく薬液を押し続けるので皮下に貯留する薬液の量は自然滴下の場合より多くなってしまいます。このため、点滴部位の観察はとても重要です。
5−3、血管外漏出した時の対処血管外に点滴が漏れてしまった時には速やかに対処し皮膚状態の悪化を最小限に抑える必要があります。 ①直ちに輸液を中止して抜針する ②必要があれば患部の冷湿布の貼用・患肢の挙上をする ③薬剤や皮膚障害の程度により必要な処置が異なるため医師に報告、指示を仰ぐ ④患部の皮膚状態の観察・処置を継続して行う ⑤再度留置針を挿入しなければならない時は反対の手にするなど同一部位や同じ血管は避ける
まとめ
参考文献血管外漏出とは – キッセイ薬品工業株式会社(2016年6月改訂) 国立がん研究センター がん情報サービス(2006年10月01日掲載)
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