13歳少年が地下洞窟で発見した地底湖の秘密
懐中電灯の明かりは向こう岸まで届かなかった。だがそこに広がっていたのは、有史以来、初めて人間の目に触れたであろう光景だった。 この画像を大きなサイズで見る Youtube この「発見」に興奮した少年は、泥団子をいくつも作って、暗闇に向かって思い切り投げてみた。 彼はその時の様子を、「四方八方から水しぶきの音しか聞こえなかったんだよ」と、生涯にわたり嬉しそうに語っていたそうだ。 この画像を大きなサイズで見る youtube
ヨーロッパ人の入植以前からささやかれていた噂
クレイグヘッド洞窟自体は、昔からこの周辺で暮らしていたチェロキー族によって探検され、武器庫や貯蔵庫として利用されていたらしい。 クレイグヘッドという名前も、後にチェロキー族の酋長の名にちなんでつけれらたものなんだとか。 さらに19世紀になると、今度は白人の入植者たちがやって来て、やはりジャガイモなど食料の貯蔵に利用していたようだ。 一年を通じて気温が摂氏15度前後に保たれている洞窟内は、貯蔵庫として理想的な環境だったのだ。 実はこの洞窟に人間が入るようになってから、地下に湖があると言う噂は囁かれ続けていたという。 だがその誰もが、ここまで巨大な地底湖が洞窟の奥に眠っているとは、想像だにしていなかった。 現在、目で見える部分だけに限っても、湖の長さは約240m、幅は約66mあるという。だが最新の探査機器を使った調査やダイバーたちの努力にもかかわらず、ロスト・シーの全容はいまだ解明されていない。
View this post on Instagram地底湖にはニジマスが棲んでいる?
この地底湖には、現在約300匹のニジマスが生息している。もともとここにいたわけではなく、発見後に外部から持ち込まれたものが繁殖しているのだ。 ニジマスを湖に放つことで、外部に繋がる入り口を見つけてくれることを期待したのだという。 だが結局ニジマスは外へ逃げ出すことなく、この地底湖で繁殖を重ねている。エサがないため、観光客の乗った船が通りかかると、餌をもらおうとして集まって来るのだそうだ。
彼らはここで長い時間を過ごしているので、視力と体色が少しずつ失われてきています。(洞窟内の)照明はもちろん自然光ではないため、色素を維持するのは難しいのです先述のガイドのダルトンさんは、ニジマスたちの生態についてこう説明する。 視力が失われ、色素が減退するのは、自然界でしばしば見られる「ケイブ・アダプテーション(洞穴への適応)」と呼ばれる現象だ。 さらに世代を重ねるうちに、この地底湖のニジマスたちは、外の世界の仲間とは全く違った特徴を持つようになるのだろう。
View this post on Instagram観光地として大人気の「失われた海」
現在、この湖の一部は「The Lost Sea Adventure」という名前で一般公開されており、ボートに乗って地下湖を巡るツアーに参加することができる。 天井には結晶化した石灰華がきらめき、水面は鏡のように静か。LEDライトで照らされた幻想的な世界に、訪れる人々は息を呑む。 子ども連れの家族やカップル、果ては科学好きのシニアまで、訪問者は年々増えており、地元経済の一翼も担っている。地元の学校では、社会科見学で訪れるコースとしても定番だ。 ツアーの料金は以下の通りである。団体料金は少し安くなるほか、洞窟内で一泊するエクスカーション・ツアーも開催しているそうだ。
- 一般:28.95ドル
- 子供(4~12歳):16.95ドル
- 幼児(~3歳):無料
- シニア(62歳以上):27.95ドル
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この記事への コメント 6件
ニジマスが秘密の水路を見つけたところでそれを追跡する手段はあるのかな? 地下水性の生き物がいるかも知れないけどマスに食い尽くされていやしないか気になる 写真で見る分には美しいが…。閉所恐怖症だし得体のしれない虫とかいそう。ただ発見した子は嬉しかっただろうな。 1905年当時の懐中電灯って、どれくらい光っていられたのか? その100年後でも、LEDライトの出始め頃 光量も頼りないだろうし、自分には怖すぎる (泣き笑) >13歳の少年は、自転車のタイヤほどの大きさのトンネルを約12mにわたって這って進み、湖に落ちました。そして実際に膝までつかるほどの水の中を、彼は歩いて進んだのです。 …胆力ゥ… ニジマス放流は環境破壊と認識してなかった時代のことかな コメントを書く世界の不思議が、あなたの受信箱に。
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