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映画『ラストエンペラー』史実から物語のあらすじ、魅力的な音楽まで作品の魅力に迫る

この作品は、回想シーンから始まります。中国・ハルピン駅にはソビエト連邦の拘留から解放された中国人戦犯で溢れていました。その中に、清朝最後の皇帝・愛新覚羅溥儀(あいしんかくらふぎ)がいたのです。溥儀は戦犯たちの列から離れ、洗面所で手首を切って自殺を測ります。意識が薄れゆく中で、溥儀は過去を思い返しました。 溥儀は3歳で清朝の皇帝として紫禁城に迎えられたのですが、外へ出ることはできず、政治に参加することはない肩書きだけの王だったのです。即位式の日、溥儀はコオロギが入った入れ物を家臣からもらいました。 皇帝として生活していく中で家庭教師のレジナルド・ジョンストンに出会い、数学やテニスなど西洋の文化を学びます。16歳になった溥儀は婉容(えんよう)を皇后に、文繍(ぶんしゅう)を第二の妃に迎えました。 蒋介石率いる国民党が上海を攻略したことで、溥儀の身を案じた日本軍・甘粕正彦大尉は日本公使館へ逃亡するように指示しました。1934年、溥儀は“傀儡政府”である満州国の皇帝の座につきます。 1945年8月15日、第二次世界大戦が終わり、日本の敗戦が決まりました。満州国の皇帝であった溥儀は、日本軍に協力した戦犯としてソ連軍の捕虜になったのです。 10年の収容所生活を経て、溥儀は一般市民として北京で生活を始めます。溥儀が収容所生活を送っている間、溥儀や皇族がかつて暮らしていた紫禁城は観光地になっていました。ある日、溥儀は紫禁城を訪れ、清朝時代に自分のものだった玉座に腰をかけてみたのです。 溥儀は守衛の子供に「昔ここに住んでいた」と話し、玉座の隅から即位式の日に家臣にもらったコオロギの入れ物を取り出し、守衛の子供に渡しました。 そして守衛の子供が顔を上げると、溥儀の姿はなく、映画は終わります。

『ラストエンペラー』登場人物・キャスト

愛新覚羅溥儀(あいしんかくらふぎ)/ジョン・ローン

ジョン・ローンが演じたのは清朝最後の皇帝・愛新覚羅溥儀です。3歳で即位するも実権は西太后が握っているため、政治に参加することはなく紫禁城から出ることのできない日々を過ごします。満州国の王なったことで、日本軍に協力したとして大戦後は戦犯として捕まってしまいました。 溥儀を演じたジョン・ローンは1952年香港生まれ。1976年映画『キングコング』でハリウッドデビュー。1985年映画『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』でマフィアのボス役でブレイクし、1987年『ラストエンペラー』で溥儀を演じ世界的スターになりました。 代表作に2002年『ラッシュ・アワー』、2007年『ローグ・アサシン』があります。

婉容(えんよう)/ジョアン・チェン

溥儀の皇后で、英語が話せてダンスが踊れる才能ある皇后を演じたのは、ジョアン・チェンです。懐妊しますが子供の父親が溥儀ではないと言われ、子供は殺されてしまいます。最終的にアヘンで身をほろぼしてしまう、悲劇のヒロインでもあります。 婉容を演じたのはジョアン・チェン、1961年上海生まれ。映画・テレビドラマ出演でキャリアを積み、1987年『ラストエンペラー』で溥儀の皇后・婉容を演じ注目を浴びます。 1900年アメリカの人気テレビドラマ『ツイン・ピークス』に出演。2000年にリチャード・ギア主演『オータム・イン・ニューヨーク』で監督として才能を開花しました。

甘粕正彦/坂本龍一 レジナルド・ジョンストン/ピーター・オトゥール

溥儀のイギリス人家庭教師。溥儀に勉強や西洋文化、城の外の世界を教えた、溥儀にとって唯一の友人でもあるのです。のちに溥儀と過ごした日々を描いた「紫禁城の黄昏」を出版します。 ピーター・オトゥールは1932年8月2日生まれのアイルランド出身俳優。新聞社に勤務、イギリス海軍の従軍を経て、俳優の道へ。 1962年『アラビアのロレンス』で主役を演じブレイクしました。他にも1972年『ラ・マンチャの男』、1984年『スーパーガール』、2007年『レミーのおいしいレストラン』声の出演など、数々の名作に出演しています。2013年満81歳で亡くなりました。

『ラストエンペラー』の主人公・愛新覚羅溥儀とは?

『ラストエンペラー』をきっかけに歴史に翻弄された溥儀に注目が集まりました。 清朝の最後の皇帝で実在の人物です。わずか3歳で皇帝に即位しますが、孫文による辛亥革命により追放されます。 その後、日本軍が建国した満州国の王として迎えられましたが、第二次世界大戦で日本が敗戦したことにより戦犯として扱われ、ソビエト連邦に拘留されます。中華民国が建国され、一般人として生きることになりました。

『ラストエンペラー』の音楽担当は坂本龍一

音楽家坂本龍一、俳優としても活躍しているのです 名曲『ラストエンペラー』テーマ曲

巨匠・監督ベルナルド・ベルトルッチ 『ラストエンペラー』のメガホンを取ったのは、イタリア人映画監督ベルナルド・ベルトルッチ。衝撃の問題作1972年『ラストタンゴ・イン・パリ』では情欲に溺れる男女を描き、1976年にはロバート・デ・ニーロ主演の5時間にも及ぶ超大作『1900』を発表しました。 『ラストエンペラー』で第60回アカデミー作品賞、監督賞など全9部門を受賞し、映画界の巨匠の仲間入りをしました。

『ラストエンペラー』を見た人の感想・評価

時代に翻弄された皇帝・溥儀の最期に感動。

Yukinaga_Furui 第60回アカデミー賞受賞作品。 清朝最後の皇帝で後に満州国皇帝となった愛新覚羅溥儀の生涯を描いた歴史映画。 こんな寂しい人生送りたくないな.. これが実際にあったストーリーだから尚更寂しい..

Teppeyc2Rock 遂に400本目! 皇帝と聞いてすごい昔の話を想像してたけど、亡くなってから50年も経っていないんだね。 音楽も映像も噂通りとても美しく、全く飽きない。 何かを得て、それを失って、取り戻そうとするも、それが本当に欲していたものとは異質なものだと気づき孤独の中で消える最後の皇帝の一生。 悲しいを通り越して痛かった。 最後、一般人が紫禁城を楽しそうに訪れるシーンには皮肉を感じた。

comabase 溥儀の人生がすごい! ラストの溥儀の微笑みが印象的! 音楽と映像の美しさに感動!! Makoto_Ejiri 坂本龍一の音楽が良い。

shin777 坂本龍一の音楽が素晴らしい。 「オープン ザ ドア!」の台詞が印象的。 時代に翻弄されたフギの人生が何だかとても切ない。 最後にコオロギが生きていたのには驚いた。コオロギって寿命長いのね…。 でもいい映画です。

Satoko_Suzuki ベルトルッチ監督、渾身の映像美で描く、清王朝・最後の皇帝となった男の生涯。 歴史の節目、戦争による激動の時代に生まれた人は皆、考えられないような数奇な運命を生きていきます。(だから映画になりやすいんでしょうが。「西太后」なんていう怖めの映画もありましたね) ほんと、つい最近の話なので驚きましたが、歴史を学ぶお勉強にもなりました。 ああ、ジョン・ローンの麗しい事!! この人出なきゃ、ここまでヒットしなかったんじゃ、って思う程のハマり役。

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