【CC-Link】三菱CC-Linkの仕組み、ケーブル、リモートIOや通信について
RS-232C、RS-422、RS-485(シリアル通信)の概要 RS-232C、RS-422、RS-485は、化学プラントやFA製造現場などでよく使用される「シリアル通信による通信方式」を指します。 またシリアル通信とは、データを1bit.
denki-study.com通常のRS-485配線と同様に、配線の両端には終端抵抗を接続する必要があります。またマルチドロップ配線となるため、一筆書きのように専用ケーブルを敷設することになります。
PLCとPLC間を繋いだり、PLC~現場機器を接続したりなど自由度の高い設計が可能です。ただし当然ながら接続機器はCC-Linkに対応したオプションを積んでいる必要があり、PLC側も CC-Link通信ユニット を装着していなければなりません。
CC-Linkの配線
配線は 専用のツイストペアケーブル が推奨で、両端には 110Ωの終端抵抗 が必要になります。(ちなみにCVVケーブルなどでテスト環境を作った事がありますが、それでも問題なくデータリンクは行えました。実環境ではルールを遵守すべきですが、テストでは通常の電線を用いるのもアリかもしれません)
構築したネットワークは、通信速度を最低値の156kbpsまで落とした場合、 1200m まで延長することが可能です。幹線ケーブルを光ケーブルに変換するT分岐リピータを使用した場合、同じく156kbpsで 13.2km まで延長が可能です。
CC-Linkの機能について
①待機マスタ局CC-Linkでは全体の管理を行う マスタ局 を設けますが、これに異常が出た場合、ローカル局と呼ばれる別のPLCに機能を引き継ぐことが可能です。これを 待機マスタ局 と言います。
②自動解列 ③自動複列CC-Linkの端子台は 2ピース端子台 といって配線を触らず端子台ごとをユニットから取り外せます。そのため、正常局のデータリンクに支障を与えず、異常局を交換することが可能です。
CC-Linkの設計上のメリット
①省配線CC-Linkによって マルチドロップ配線 を行えば、機器に直接CVVケーブルなどを配線するのに比べ、省配線化になります。また 端子台(PLC側の入出力点数)を節約することも出来ます。
②簡便なネットワークの構築CC-LinkはPLC間の通信にも使用できますが、個人的には余計なPLCを削減するために使えます。(PLC間の通信はCC-Link IE、MELSECNETの方が便利かと思います)
例えば現場に簡易な操作盤や監視盤などが必要な場合、 PLCを配置するよりもリモートIOユニットやリモートアナログユニットを設置する方がコストが抑えられます。 信号授受用のラダーなども不要になるため、ソフト設計の工数を削減することも可能です。
リモート局は 「離れた場所に存在する入出力ユニット」 のような扱いですので、かなり簡単に構築が可能です。
③ソフト設計・デバックの簡便化ただしPLCを複数使用する分散制御の方が良い場合もあるため、これについてはプロセスや製造設備によって検討が必要です。
まとめ
- CC-Linkは RS485ベース の通信方式である。
- 異常発生時において継続運用を可能とする機能がある。
- CC-Linkによって簡便なネットワーク構築が可能。
参考文献・サイト
- 産業オープンネット展準備委員会『産業用ネットワークの教科書 IoT自体のものづくりを支えるネットワークと関連技術』産業開発機構株式会社,2019年
- 三菱電機HP「FA eラーニング CC-Link」https://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/ssl/wap/eln/courseInfo.do?actId=crs&courseId=fa_0072
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