時の化石
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【ジャズ スタンダード ノート】枯葉 Autumn Leaves
どうもSinShaです。 今回はジャズスタンダードの記事です。 シリーズの2回目のテーマは「枯葉」。 今の季節、秋の曲ですね。
1945年作曲のこのシャンソンの名曲は最近でも時々耳にします。 哀愁のあるメロディ、過ぎし夏の日の恋に思いを馳せた感傷的な詞。 世界中でヒットしたスタンダードナンバーです。
独特のコード進行に魅力を感じたジャズメンたちは1950年代からこの曲の演奏を始めます。 今回は超定番の紹介になりますが、深いジャズの楽しみがあります。 秋の夜長にジャズスタンダードをじっくり楽しんで頂ければ嬉しいなぁ。
枯葉 “Autumn Leaves”
楽曲について「枯葉」は1945年にジョゼフ・コズマが作曲、後にジャック・プレヴェールが作詞した曲。 映画『夜の門』1946年(監督:マルセル・カルネ)で主演のイブ・モンタンが劇中で初めて歌いました。 第二次世界大戦後のシャンソンとして、世界的に有名なスタンダードです。
ジャズでは1952年にスタン・ゲッツが録音したのが先駆けでした。 独特のコード進行がアドリブの素材として好まれたことから、1950年代後半以降、多くの有名なジャズメンによって取り上げられました。 最初にこの英語詞を歌ったのは、1950年のビング・クロスビーでした。
映画「夜の門」https://www.amazon.co.jp/ から引用 イブ・モンタン歌う「枯葉」はこちらです。 バックの演奏はジャズアレンジですね。 ピアノ、Eギター、ドラム、ベースの編成です。
Yves Montand -“Les Feuilles Mortes”
歌詞The falling leaves drift by the window The autumn leaves of red and gold I see your lips, the summer kisses The sun-burned hands I used to hold
落ち葉が窓に漂ってくる 赤、黄金色の秋の枯葉 夏の日に口づけした 君のくちびる 日焼けした愛しい手 いつも僕は握っていた
Since you went away the days grow long And soon I'll hear old winter's song But I miss you most of all, my darling When autumn leaves start to fall
君が去ってから 一日が長くなった もうすぐ あの冬の歌が聞こえてくる 君がいなくて淋しくてたまらないよ ダーリン 秋の枯葉が舞い落ちる頃
「枯葉」の名演奏
ジャズ・スタンダードを聴く楽しみは、いろんなアーティストの演奏を聴き比べ。 「枯葉」にはどんな名演があるのでしょうか? 今回はジャズを聴く人は皆んな知ってる超定番曲ばかり。 しかし、バラティ豊かな演奏なんだなぁ。
ご機嫌な「枯葉」を聴くことができるジャズの名盤、https://www.amazon.com の画像を加工 インストゥルメンタルでは、ビル・エバンス、キャノンボール・アダレイの演奏がとても有名です。 ほかにも僕の大好きなアート・ペッパー、ウイントン・ケリー、チェット・ベイカー、ウィントン・マルサリスなど名演がたくさんあります。
⚫️ ビル・エヴァンス エヴァンスの演奏するテンポが早く軽やかな「枯葉」。 このイントロの美しさこそジャズの魅力ですね。 エヴァンスの閃き、即興、テクニックが詰まった素晴らしい演奏です。
エヴァンス、ラファロのゴールデンコンビによる演奏。 ラフォロのベースはエヴァンスのピアノと共に歌いながらリズムを支える。 二人の共鳴しあった伸びやかなプレイは実にスリリング。 何度聴いても最高 (^O^)/
"Portrait in Jazz" 1960 Bill Evans -piano, Scott LaFaro -bass, Paul Motian -drums
⚫️ キャノンボール・アダレイ キャノンボール・アダレイ名義となっていますが、実質はマイルスがリーダーのアルバム。 イントロは凡庸ですが、やがてマイルスのソロが始まる。 空間を切り裂くようなミュートの響き。
メロディをリリカルに歌上げるマイルスのプレイは最高ですね。 スローテンポの曲が一番消耗するとマイルスは話していたそうです。 テンションがピンと張った素晴らしい演奏です。
アダレイのアルトのフレーズはちょっと大げさかもしれません。 しかしバックの演奏もなかなか素敵です。 今日までドラムがアート・ブレイキーだって知らなかった💦
"Somethin' Else" 1958 Cannonball Adderley- Alto Sax, Miles Davis - Trumpet, Hank Jones - Piano, Sam Jones -bass, Art Blakey -drums
⚫️ アート・ペッパー ペッパーの演奏はメロディをそのまま軽やかに歌い上げている。 リラックスした歌心にあふれた良いプレイですね。 随所に聴こえるペッパー節にファンの僕は嬉しくなってします。
ペッパーはこのほかにアルバム"Mocha Calor"の中にラテン調の「枯葉」も録音しています。 変わったアレンジですが、ペッパーのアルトは歌っています。
“The way It was” 1970 Art Pepper - Alto Sax , Dolo Coker - Piano, Frank Bulter - drums, Jimmy Bond - bass
"Bill Evans trio i Munchmuseet." is licensed under CC BY-SA 4.0. ボーカルバージョンでは、サラ・ボーン、フランク・シナトラが有名です。 ほかには、ナット・キング・コール、メル・トーメ、ドリス・ディ、いろっぱいヘイリー・ロレンなんかの歌もなかなか良い。
POPSでもいろんなアーティストがこの曲を歌っています。 ディラン、クラプトン、八代亜紀、椎名林檎などなど。 エリック・クラプトン、椎名林檎の曲が僕のお気に入りです。 クラプトンのギター、林檎のシャンソン調がなかなか良い。
⚫️ サラ・ボーン サラ・ボーンの曲は最後まで歌詞を歌わない、スキャットバージョン💦 ジョー・パスの早いテンポのギターがテーマ・メロディを飛ばして、サブ・メロディをプレイしています。 でも、枯葉だって分かるんですよね。 ジョー・パスの後半のギターソロでは「ワークソング」のフレーズをプレイする。 ちょっと変わった楽しい演奏です。
“Crazy and Mixed Up” 1977 Sarah Vaughan - vocals, Joe Pass - guitar, Roland Hanna - piano, Andy Simpkins - bass, Harold Jones - drums
⚫️ フランク・シナトラ シナトラのヴォーカルは本当に素晴らしいですね。 オーケストラをバックに丁寧に切々とメロディを歌っています。 エモーションが心に染み込んでくるのです。 しばらく聴き入っていたら胸が秋色に染まってしまった。
“Where Are You?” 1957
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記事で採り上げたアルバムのamazonリンク
- アーティスト: ビル・エヴァンス
- UNIVERSAL MUSIC GROUP
おわりに
ジャズ評論家の寺島靖国さんは「枯葉」は皆んな知っている曲だから下手なブレイヤーには演奏できないと書いていました。 だから初心者は「枯葉」を聴け、ジャズの素晴らしさがわかると。 なるほどなぁ。
確かに今回、紹介した定番の演奏は小洒落たアレンジの演奏、ストレートにメロディを歌い上げた演奏、スキャットばっかとか、アプローチは様々。 アーティストが自分の個性をフルにアピールした演奏ばかりです。 何十年も前から知っている曲ばかりですが、聴いていて楽しくなってきます。
この2日間「枯葉」ばっかり聴いています。 そろそろ飽きてきてますが💦マイルスとエヴァンスの演奏は歴史に残る作品だと感じました。 このシリーズなかなか楽しいのですが、結構疲れるのである。 ShinSha