まいにちポップス(My Niche Pops)
毎日好きな曲を聴いて気持ちを整えながら、なんとか人生をやってこれた筆者が、古今東西のポップ・ソングを、意外なエピソード、マニアックなネタ、拙い対訳、勝手な推理、などを交えて紹介しています。みなさんの音楽生活に少しでもお役に立てればうれしいです。text by 堀克巳(VOZ Records)
「アルフィー(Alfie)」シラ・ブラック(Cila Black)(1966)
What's it all about, Alfie?Is it just for the moment we live?What's it all about when you sort it out, Alfie?Are we meant to take more than we giveOr are we meant to be kind?
And if only fools are kind, AlfieThen I guess it's wise to be cruelAnd if life belongs only to the strong, AlfieWhat will you lend on an old golden rule?
As sure as I believe there's a heaven above, AlfieI know there's something much moreSomething even non-believers can believe in
I believe in love, AlfieWithout true love we just exist, AlfieUntil you find the love you've missed you're nothing, AlfieWhen you walk let your heart lead the wayAnd you'll find love any day, AlfieAlfie .
いったいどうなの?アルフィーその瞬間を生きていればいいものなの?何かを選び取る時 あなたならどうする? アルフィー私たちは与えるよりも奪うものなの?それとも親切にするべきなのかな
もし親切なのは愚か者だけならだったら冷酷な方が賢いわねもし人生が強い者だけのためにあるなら アルフィーこの古いルール(黄金律)にあなたは何を託すの?
私は天国があると信じてるわ、アルフィーそれと同じくらい、もっと凄いものがあることも知っている神の信者でなくても信じられる何か
私は愛を信じているの アルフィー真実の愛なんてなくても生きられるけど アルフィーでもこれまであなたが見逃してきた愛を見つけなかったら 生きている意味がないのと一緒だから心が導くままに歩いていけばいつかあなたは愛を見つけるはず アルフィー アルフィー” (拙訳)
それが、バート・バカラックです。そんな彼が自身で最も気に入っている曲がこの「アルフィー」です。これもまた、書くのに大変苦労した曲だったそうです。
この曲は同名のイギリス映画のために書いた曲です。バカラックは当時本国アメリカに負けないほどイギリスでも人気が高く、イギリス映画「何かいいことないか子猫チャン(What's New, Pussycat?)」(1965年)ですでに映画音楽の実績もありました。
映画の撮影はすでに終わっていたそうで、脚本を読んで気に入ったバカラックと作詞家のハル・デヴィッドはその依頼を受けることにしました。
当初この曲のシンガーとしては、バカラック作の「(There's) Always Something There To Remind Me」で全英NO.1の実績があるサンディ・ショーに白羽の矢が立ちましたが断られ、次にやはりバカラックの書いた「恋するハート(Anyone Who Had A Heart)」で全英1位になったことのあるシラ・ブラックに依頼が届きます。
彼女はリバプール出身でビートルズの擁護を受けてデビューしていたこともあって、プロデュースはジョージ・マーティンが手掛けていました。ですから、この曲は編曲バカラック、プロデュースがジョージ・マーティンという、夢の共演が実現しているわけです。
映画公開に先駆けてこの曲はリリースされ全英9位のヒットになります。しかし、映画本編の音楽はジャズ・サックス奏者ソニー・ロリンズが手掛けていて、音楽のテイストが合わないと言うことで、バカラックが書いた「アルフィー」は本編では使われずエンドロールに流れるだけで、サントラ盤にも収録されませんでした。
その後、この映画のアメリカ公開に際して配給会社が、宣伝のためこの曲をサントラに入れたい、しかも歌うのはアメリカで実績のないシラ・ブラックじゃなく、アメリカで知名度のある歌手がいいということで、シェールが歌うことになります。
プロデュースしたのはシェールの相方であったソニー・ボノでした。彼は当時フィル・スペクターに心酔し舎弟のような存在でしたので、フィル・スペクターの本拠地”ゴールド・スター・スタジオ”でこの曲を”疑似ウォール・オブ・サウンド”で録音しました。
ディオンヌ・ワーウィックです。バカラックの曲を最もたくさん歌い、たくさんヒットさせた人です。「アルフィー」も当初バカラックもデヴィッドもディオンヌに歌わせたかったという話もあります。
ヴァネッサ・ウォリアムス。田村正和、キムタク、宮沢りえのドラマ「協奏曲」の主題歌になっていました。
- アーティスト: ヴァネッサ・ウィリアムス
- ユニバーサル ミュージック
- アーティスト: Bacharach, Burt
- Rhino/atlantic
堀 克巳 音楽プロデューサー/作詞家、VOZ Records(ボズレコード)というレーベルをやっています X https:// X.com/horikatsumi
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