. 90歳“今が愉しい”ひとり暮らし』万葉の一首から始まった“女優人生”と苦楽を共にした花との思い出 | 週刊女性PRIME
90歳“今が愉しい”ひとり暮らし』万葉の一首から始まった“女優人生”と苦楽を共にした花との思い出 | 週刊女性PRIME
90歳“今が愉しい”ひとり暮らし』万葉の一首から始まった“女優人生”と苦楽を共にした花との思い出 | 週刊女性PRIME

《新連載》女優・浜木綿子の『90歳“今が愉しい”ひとり暮らし』万葉の一首から始まった“女優人生”と苦楽を共にした花との思い出

ハマユウは夏に白い大きな花を咲かせます。花びらが幾重にも重なり、夜は香りが強くなって幻想的に。花言葉は「どこか遠くへ」「汚れのない」「あなたを信じます」─、ちょっと、いいでしょ?

自宅で見守っているアマリリスの球根。元気な芽が出てきた!(撮影/浜木綿子)

私はお花が大好きで、以前30年以上暮らした一軒家で、お庭にいろんな草木を植えていました。お花もいろいろ……と。春の訪れ、夏の盛り、秋の気配、冬の到来。それぞれ風情を愛でていました。芝桜、バラ、浜木綿、すみれ、マーガレットなどなど。梅の木もありましたね。可愛がっていた小鳥が亡くなったときは、その梅の木の下に眠らせましたの。

苦い思い出もあります。30歳を過ぎたころにストレスで声が出なくなったことがありました。宝塚出身の私が歌えないなんて、女優を辞めなければいけないとまで思い詰めて。自宅で療養していると、宝塚の同級生でマルの愛称だった那智わたるさんがお見舞いに来てくれたのです。マルは「歌がなくても、お芝居だけやればいいじゃない」と励ましてくれて。

当時の自宅には、家の門から玄関までアジサイがズラ~っと花を咲かせていましたが、マルが「このアジサイはアッコ(編注:浜さんの本名の阿都子)に合わない、全部抜いちゃいなさい」って。大好きで植えていたのですが、ほかのお花に植え替えることにしました。

17年ほど前、一軒家からマンションに引っ越したときは、お庭がないから、とても寂しく物足りなかったです。私は草取りや芝刈りが大好きでしたから。でも、マンションのベランダに、お花をいろいろ植えましたの。毎朝、パンジーにお水をあげるときは ♪春すみれ咲き、春を告げる~って歌いながら、ね。

若いころ“ヒマワリが歩いている”なんて言われた私も昨年10月で90歳に。お祝いにお花などいっぱいいただきました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。この年で祝っていただけるって本当にうれしいですね。愛がいっぱいのお花たちに囲まれて多幸感に浸っておりました。

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