. 6種危険物の「硝酸」について知ろう!特徴や性質、取扱い方について | 危険物取扱者試験 合格ガイド
6種危険物の「硝酸」について知ろう!特徴や性質、取扱い方について | 危険物取扱者試験 合格ガイド
6種危険物の「硝酸」について知ろう!特徴や性質、取扱い方について | 危険物取扱者試験 合格ガイド

第6種危険物の「硝酸」について知ろう!特徴や性質、取扱い方について

世の中にはたくさんの物質が存在しています。 物質の中には私たちに必要なもの、悪いもの、害を及ぼさないものなどさまざまです。特に、取り扱いに気をつけなければならないのが「危険物質」になります。 危険物質の中でも医薬用外劇物になっている「硝酸」について詳しく説明しましょう。硝酸の特徴や性質、取り扱い方、火災予防・消火方法をチェックしていきます。 危険物取扱者資格取得のために勉強中の人は要チェックですよ。

目次

1.硝酸の特徴・性質

1‐1.硝酸とは?

硝酸は窒素化合物の1種です。強酸の代表的な物質でもあります。 どのような形をしているのか気になりますが、硝酸は「無色の液体」です。 そのため、害のないように感じる人も多いでしょう。 しかし、実際は発煙性が非常に激しい危険物になります。 融点はマイナス41.3℃、沸点は86℃ですね。 特徴を挙げると、さまざまな金属と反応して「塩」を形成するところになります。 強い酸性を示す塩酸とは異なり、イオン化傾向の小さい金属でも溶かすことが可能です。 ただし、白金や金と溶かすことはできません。 濃硝酸と濃塩酸を混ぜた水溶液であれば白金や金でも溶けるようになっています。 また、マグネシウムの場合は水素ガスを発生する危険性も持っているのです。 さまざまな金属を溶かすことで反応が異なります。

1‐2.知っておきたい硝酸の特徴

無色の液体で金属を溶かす「硝酸」にはどのような特徴を持っているのでしょうか。 まだ、ほかにもたくさんの特徴があります。 主な特徴は以下のような内容です。

  • 粘り気や酸化力
  • 水に溶ける
  • ステンレスは腐食できない
  • 日光や加熱によって酸素・二酸化炭素を生み出す
  • 有機物と接触して発火・爆発を起こす
  • 皮膚に触れると薬傷を起こす

主に以上のような特徴が挙がるでしょう。 人間の体に害を及ぼす危険性を持っているので取り扱いには十分気をつけなければなりません。 熱を感じると酸素と二酸化炭素を生み出します。有機物と触れ合うと発火・爆発を起こすのです。 また、薬傷を起こす可能性もあるため素手で触れてはいけません。 以上の特徴は必ず押さえておきたい内容になります。

1‐3.発煙硝酸について

硝酸の濃度によっては硝酸よりも強い酸化力を持つ物質が生まれます。 通常の硝酸よりも濃度が高い水溶液は「発煙硝酸」です。 発煙硝酸における硝酸の濃度はおよそ98%以上になっています。 非常に濃度が高いため、色が赤褐色になるのです。 無色の水溶液と赤褐色の色、それぞれ色の違いが見極めポイントになるでしょう。 濃度が高い分、発煙硝酸は有毒な二酸化窒素を空気中で生み出します。 非常に危険な物質なので気をつけなければなりません。

2.硝酸の取り扱い方

2‐1.取り扱いで注意すべき3つのこと

硝酸の取り扱いで気をつけてほしいことが「3つ」あります。 乙種第6種として認定している硝酸の取り扱い方をきちんと把握しておきましょう。 1つ目は「可燃物・有機物と接触しないこと」です。 燃えやすい有機物や可燃物と触れてしまうと発火・爆発する恐れがあります。 近くに紙や木、布などの燃えやすいものは置かないでくださいね。 2つ目は「飛散する酸と多量の熱に注意すること」です。 硝酸の濃度が高い場合、急に多量の熱を発生して酸が飛散する可能性があります。皮膚に触れるとやけどをする危険性があるので要注意です。 そして、最後の3つ目は「中和剤の散布」になります。 中和剤を散布すると酸が飛散して燃えやすいものに飛び移る可能性があるのです。 火災の原因にもなるため、十分に注意しましょう。

2‐2.知っておきたい正しい保管条件

危険物質は取り扱い方以外に「正しい保管条件」を知っておかなければなりません。 硝酸の正しい保管条件は主に3つあります。 正しい保管条件は以下のとおりです。

  • 直接日光が当たらない冷暗所
  • 空気との接触を避ける
  • 容器を密封する

以上のような3点が保管条件になっています。 有機物や可燃物に触れると非常に危険です。近くに燃えやすいものを置かないでください。 そして、発火の原因となる直射日光はできるだけ避けることも大切です。 極力、空気との接触を避けるように冷暗所で容器を保管しておきましょう。 また、容器も必ず密封しておかなければなりません。 「毒物および劇物取締法」において保管方法が記載しています。 試験をパスするためにも必ずチェックしておいてくださいね。

3.硝酸の火災予防・消火方法

3‐1.ステンレスやアルミニウム製の容器に保管する

硝酸による発火・火災を防ぐためには保管場所はもちろん、水溶液を入れる「容器」も十分に気をつけなければなりません。 硝酸を安心して保管できる容器は「ステンレス」や「アルミニウム製」の容器です。 どちらかというと、ステンレス容器のほうが安心できるでしょう。 ステンレスは金属を溶かす硝酸でも溶かすことはできません。 安心して保管できる容器を使って保管してください。 また、容器はしっかり密封することが大切です。 もし、作業中に容器からもれた場合は土砂に混ぜて取りのぞく、水で薄くする、消石灰やソーダ灰で中和する方法があります。 落ち着いて対処しましょう。

3‐2.硝酸の消火方法

硝酸によって火災が起きたとき、基本的な消火は「燃焼物に合った消火剤」の使用になります。 硝酸自体燃焼能力は持っていないので、燃焼物についた火を消していかなければなりません。 たとえば、紙や木が硝酸に触れて火災が発生した場合は「水」による消火方法になるでしょう。 また、水のほかにも泡や炭酸ガスなどの消火剤を利用します。 ただし、火災が起きると窒素酸化物を発生するケースもあるため、消火作業をする際は保護服を着用しなければなりません。 実験で利用するときは皮膚につかないよう、しっかりカバーを身につけておきましょう。 火災が起きたときの対処法はもちろんですが、発火しないための予防が大切になりますよ。 注意不足で皮膚に付着した場合はすぐに付着した部分を水でしっかり洗い流してください。 そして、皮膚が薬傷しているようであれば病院へ診せましょう。

4.まとめ

硝酸の特徴や性質、取り扱い方、火災予防や消火方法について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。 危険物を上手に取り扱うためにも、特徴や性質をしっかり把握しておかなければなりません。 危険物についてしっかり理解してから火災予防や消火方法について把握していきましょう。 危険物取扱者資格を取得するためにも、ぜひチェックしてくださいね。

  • 硝酸は窒素化合物の1種
  • 硝酸の6つの特徴
  • 濃度が高い発煙硝酸
  • 取り扱いで注意すべき3つ
  • 正しい保管条件は3つ
  • ステンレスやアルミニウム製の容器に保管する
  • 硝酸の消火方法は基本的に「水」

以上のポイントはぜひチェックしてください。 硝酸の消火方法は燃焼物に適した方法になります。 硝酸自体が燃焼しないため、消火する前に何が燃えているのかきちんと把握しておかなければなりませんよ。 燃焼物をきちんと確認したうえで消火しましょう。 そして、発火・爆発しないように火災予防をしっかりしておかなければなりません。 正しい取り扱い方と保管条件を知ることが大切ですよ。

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