歌詞で楽しむスピッツ〜爽やかすぎる変態、草野マサムネの紡ぐ名歌詞5選〜
柔らかな心を持った はじめて君と出会った
少しだけで変わると思っていた 夢のような
唇をすり抜ける くすぐったい言葉の
たとえ全てがウソであっても それでいいと
憧れだけ引きずって でたらめに道歩いた
君の名前探し求めていた たどり着いて
分かち合う物は 何も無いけど
恋のよろこびに あふれてる
偽りの海に 身体委ねて
恋のよろこびに あふれてる
今から箱の外へ 二人は箱の外へ
未来と別の世界 見つけた
そんな気がした
『フェイクファー』( アルバム『フェイクファー』収録)より引用「そんな気がした」
「そんな気がした」
って。気がしただけかよ。「恋のよろこびにあふれてる」なんて言っといて気がしただけなのかよ。
この自信のなさというか、 隠しきれない弱気な部分 、これが実に草野マサムネらしいと思っています。
「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ
『チェリー』より引用(強調はピエールによる)だし、『空を飛べるはず』なんてタイトルの時点で「はず」ですからね。
『僕はきっと旅に出る』
最後に紹介するのは、アルバム『小さな生き物』よりこちらもラスト・トラック『 僕はきっと旅に出る 』。
笑えない日々のはじっこで 普通の世界が怖くて
君と旅した思い出が 曲がった魂整えてく
今日も ありがとう
僕はきっと旅に出る 今はまだ難しいけど
未知の歌や匂いや 不思議な景色探しに
星の無い空見上げて あふれそうな星を描く
愚かだろうか? 想像じゃなくなるそん時まで
指の汚れが落ちなくて 長いこと水で洗ったり
朝の日差しを避けながら 裏道選んで歩いたり
でもね わかってる
またいつか旅に出る 懲りずにまだ憧れてる
地図にも無い島へ 何を持っていこうかと
心地良い風を受けて 青い翼広げながら
約束した君を 少しだけ待ちたい
きらめいた街の 境目にある 廃墟の中から外を眺めてた
神様じゃなく たまたまじゃなく はばたくことを許されたら
僕はきっと旅に出る 今はまだ難しいけど
初夏の虫のように 刹那の命はずませ
小さな雲のすき間に ひとつだけ星が光る
たぶんそれは叶うよ 願い続けてれば
愚かだろうか? 想像じゃなくなるそん時まで
『僕はきっと旅に出る』( アルバム「小さな生き物』収録)より引用この曲の歌詞を理解する上で避けては通れないのが、東日本大震災の存在です。
草野マサムネはこの震災の報道に日々触れる中、 急性ストレス障害 を発症。スピッツの活動が一時休止を余儀なくされてしまいます。
幸いなことに程なくして体調も戻り、スピッツの活動も再開した訳ですが、スピッツの全楽曲の作詞曲を手がける草野マサムネにとって、この一件が与えた大きなショックと悲しみは創作に影響を及ぼします。当然のことです。
「笑えない日々のはじっこで 普通の世界が怖くて」
「 きらめいた街の 境目にある 廃墟の中から外を眺めてた 」
このさりげなさの中にある深い傷が、 どうしようもなく悲しくなる んですよね。
ただ、その上で、「今はまだ難しい」と言いながらも
「 僕はきっと旅に出る 」
スピッツの歌詞って弱腰だったり変態チックだったり、そういうヘンテコな部分は大いにあるんですが、どこまでもポジティヴなんですよね。
まとめ
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