『ドラゴンボール超 ブロリー』を5回見てわかったこと
ブロリーと悟空の共通項は、“戦闘民族”としてのアイデンティティを持たないまま、戦闘の中で生きてきたこと。ブロリーにとって、唯一父親以外との関係性を築きかけたのは、闘う訓練の相手だったバア。実は、ブロリーも悟空と同じく“闘い”というコミュニケーションの取り方を知ってたんだよね。それが示されるのがラストシーン、悟空に噛み付き続けるチライに対し、また闘わせてくれという悟空の言葉で全てを理解したように笑うブロリー。
戦闘でコミュニケーションが取れる存在っていうのが長峯監督の言う「純粋なサイヤ人」で、真の意味での戦闘民族サイヤ人なんじゃないかな。悟空の闘いというコミュニケーションが続く限り、『超』の世界は繋がってくし、進化していく。『ブロリー』は間違いなく『ドラゴンボール』の系譜にあるんだけど、誰も見たことのない『ドラゴンボール』であり、現時点で最強の『ドラゴンボール』。
『ブロリー』が与えてくれた感動の意味35年前に始まった『ドラゴンボール』が、その歴史の中で様々な可能性を生み出したんだけど、『ブロリー』がやってくれたことって、これまでにあった『ドラゴンボール』を肯定した上で、さらに『ドラゴンボール』を進化させたことだと思う。それが象徴されたのが、旧作で滅ぼされたブロリーが存在を許される世界だってこと。