乃木坂46 30thシングル「好きというのはロックだぜ!」楽曲一覧&レビュー
歌詞では、そっと見守りつつ、手を叩いて人を応援する様子が描かれています。 人は気分が暗く沈んだ時、負の方向に自分が吸い寄せられるような感覚になることがあります。 手を叩くことで、応援する人がいることを伝え、気持ちを前向きな方向に導きたいという歌詞は、大事なメッセージだと思います。 応援には、ある目標に向かって背中を押すだけでなく、応援する人の存在や、前向きに進み続けたら未来が開けることを信じてほしいと導く形もあると、気づかせてくれる歌詞ではないでしょうか。 あれこれと言葉をかける応援ではなく、言いたい言葉は、 君は一人じゃない 頑張れ だけというのが印象的です。
最近の応援ソングは、「頑張れ」という言葉をあえて使わないものが増えています。 「頑張れ」という言葉は、相手にプレッシャーを与えることがあるから、あまり使わない方がいいという風潮が広がっているのが理由でしょう。 本来、人を応援したり励ましたりする言葉なのに、ネガティブに捉えられ、言葉狩りのようになっているのは、悲しい風潮です。 この楽曲では、「頑張れ」という言葉を、そっと添えるように、サビの終わりに置いています。 「頑張れ」という言葉の本質である、「応援する人の優しさ」を感じる楽曲だと思います。
曲調は、乃木坂46の楽曲でよく見られる、静かなメロディーと華やかなメロディーが引き立て合うものとなっています。 切ない印象のピアノイントロで始まり、Aメロもしっとりとしたメロディーが続きます。 Bメロで少し明るさが指し、サビでパッと華やかなメロディーに昇華し、聴く人の気分をグッと上げてくれます。 また、タイトルの「僕が手を叩く方へ」を反映するように、Cメロにクラップが入っています。 サビ直前では、バックサウンドがクラップだけになり、手を叩く方へ近づいているような演出となっています。 歌詞、曲調ともに、人を優しく元気づける楽曲だと思います。 悩みを抱えている人や、孤立している人が多い、今の時代に対する処方箋のような楽曲ではないでしょうか。