半世紀ぶり有人月飛行、アルテミス2ミッション10日間の日程ガイド(3月24日改訂版)
アルテミス2は、新型ロケット「SLS(Space Launch System)」とオリオン(オライオン)宇宙船を用い、4人の宇宙飛行士を乗せて月の向こう側をまわって地球へ帰還する有人飛行試験ミッションです。2022年に行われた無人飛行試験「アルテミス1」の成功をうけ、今回は実際に人間が搭乗して、深宇宙での生命維持システムや宇宙船の操縦性能などを検証します。このミッションの成功は、続くアルテミス3での月面着陸に向けた重要なステップとなります。
アルテミス2ミッションでの10日間の飛行の日程
Credit: NASA 飛行1、2日目 分離したICPSの近くで近接操作の実証試験を行うオリオン宇宙船(想像図)。Credit: NASA宇宙空間に到達すると、ロケットのコアステージはメインエンジンが停止したのち分離されます(3)。オリオン宇宙船が、初期の軌道での遠地点(地球から最も遠い点)に達すると、ロケットの第2段にあたるICPS(Interim Cryogenic Propulsion Stage)のエンジンを噴射し、近地点(地球に最も近い点)を高度160kmまで上昇させます(4)。それにより宇宙船とICPSは安定した地球低軌道に入ります。
月への往路、月への最接近(飛行3〜6日目) 月に接近するオリオン宇宙船(想像図)。Credit: NASA 復路、地球帰還(飛行7〜10日目) 地球の大気圏に再突入するオリオン宇宙船のクルーモジュール(想像図)。Credit: NASAミッションの飛行日程紹介映像
アルテミス2では、リード・ワイズマン(Reid Wiseman)飛行士、ビクター・グローバー(Victor Glover)飛行士、クリスティーナ・コック(Christina H. Koch)飛行士、ジェレミー・ハンセン(Jeremy Hansen)飛行士の4人がオリオン宇宙船に搭乗します。ハンセン飛行士はCSA(カナダ宇宙庁)、他の3人はNASAの宇宙飛行士です。月まで飛行するクルーとしてコック飛行士は初の女性、グローバー飛行士は白人以外で初、ハンセン飛行士はカナダ初となります。
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岡本は20年以上、一般向け科学雑誌ニュートンおよびその周辺商品の企画・編集に携わり、ニュートン編集部長等を務めた後、2011年12月に退職し独立しました。科学雑誌ニュートンに在籍中は、宇宙・天文や太陽系関連を中心に長年にわたり記事を担当しました。近年では写真集『138億光年 宇宙の旅』『ハッブル宇宙望遠鏡 探究と発見のまなざし EYES OF HUBBLE』(いずれもCrevis)での原稿執筆など。最近は子供向け図鑑や書籍の原稿執筆なども。その他、独立後の岡本の主な仕事についてはこちらをご覧ください。