第27回(H31年)はり師きゅう師国家試験 解説【午後131~135】
・20歳の女性(診断: 足根洞症候群 )。 ・高校時代にバレーボール部: 前距腓靱帯損傷 を繰り返す。 ・罹患靱帯の やや下方に圧痛 と歩行時痛。 →足根洞とは、外果のやや前方にあるへこみの奥の部分である。足根洞には浅腓骨神経から分岐する中間足背皮神経の枝と、腓腹神経から分かれる距骨下関節枝の枝が分布し、脂肪組幟や骨間距踵靱帯には固有知覚を司ると思われる神経終末器官や神経自由終末が存在し、後足部の運動制御や知覚に重要な役割を果たしている。足根洞症候群とは、その足根洞に炎症が起こっている状態ことである。原因は、明確ではないが、距骨下関節嚢や骨間距盤戦帯とその周囲軟部組織の損傷による慢性滑膜炎を中心とした炎症と損傷部での修復機転による線維組織と神経終末の侵入、癒痕化による骨間距腫靭帯の機能不全などがあげられている。
1.× 解渓(※読み:かいけい) 解渓は、足関節前面、足関節前面中央の陥凹部、長母指伸筋腱と長指伸筋腱の間に位置する。内果尖と外果尖との中点にあたる。また、長指伸筋、長母指伸筋の治療穴である。
2.× 照海(※読み:しょうかい) 照海は、足内側、内果尖の下方1寸、内果下方の陥凹部に位置する。また、後脛骨筋、長指伸筋の治療穴である。
3.× 申脈(※読み:しんみゃく) 申脈は、足外側、外果尖の直下、外果下縁と踵骨の間の陥凹部に位置する。また、長腓骨筋、短腓骨筋の治療穴である。
4.〇 正しい。 丘墟 は、圧痛点に対する局所治療穴である。 なぜなら、本症例の疼痛部位などが合致するため。丘墟(※読み:きゅうきょ)は、足関節前外側、長指伸筋腱外側の陥凹部、 外果尖の前下方 に位置する。外果尖の前下方にあたる。また、長指伸筋の治療穴である。
【足関節靭帯損傷の受傷原因】 足関節の内反や外反が強い外力でかかる捻挫が最も多い。 内反捻挫は、足関節外側靭帯(前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯)が損傷される。 外反捻挫は、足関節内側靴帯(三角靭帯)が損傷される。
【頻度】 外反捻挫より内反捻挫が多い。 足関節外側靴帯(前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯)の中でも前距腓靭帯が多く損傷される。 なぜなら、足関節の可動域が、外反より内反の方が大きく、内反・底屈に過強制力がかかるため。
1.髪を整える 2.衣服の着脱 3.階段の昇降 4.銀行預金の出し入れ
解答 4
老研式活動能力指標の質問項目(主に3項目)1~3.× 髪を整える/衣服の着脱/階段の昇降 これらは、 基本的日常生活動作 (ADL)に含まれる。主に、日常生活動作(ADL)を評価する尺度であるFIMやBarthel Indexに含まれる。ちなみに、FIMの評価項目は、運動項目(13項目)と認知項目(5項目)の計18項目を7段階で採点する。【運動項目】セルフケア(食事、整容、清拭、更衣:上・下、トイレ動作)、移乗(ベッド・椅子・車椅子移乗、トイレ移乗、浴槽・シャワー移乗)、排泄コントロール(排尿管理、排便管理)、移動(歩行・車椅子、階段)、【認知項目】コミュニケーション(理解、表出)、社会的認知(社会的交流、問題解決、記憶)で評価する。
4.〇 正しい。 銀行預金の出し入れ は、より高次な生活能力を評価する指標(老研式活動能力指標)に含まれる項目である。 手段的日常生活動作に含まれる。手段的日常生活動作(IADL:Instrumental Activities of Daily Living)とは、日常生活動作(ADL)のなかでも、道具を使う、段取りを考えて行うなど、複雑で判断力を要する身体活動のことである。ADLは、①BADL(基本的日常生活動作)と、②IADL(手段的日常生活動作)に大別される。 ①BADL:食事、排泄、入浴、整容など基本的な欲求を満たす身の回りの動作。 ②IADL:買い物、洗濯、電話、服薬管理などの道具を用いる複雑な動作。
「手段的自立」 ①バスや電車を使って一人で外出できますか ②日用品の買い物ができますか ③自分で食事の用意ができますか ④請求書の支払いができますか ⑤預貯金の出し入れが自分でできますか
「知的能動性」 ⑥年金などの書類が書けますか ⑦新聞を読んでいますか ⑧本や雑誌を読んでいますか ⑨健康情報についての記事や番組に関心がありますか
「社会的役割」 ⑩友人の家を訪ねることがありますか ⑪家族や友達の相談にのることがありますか ⑫病人を見舞うことがありますか ⑬若い人に自分から話しかけることがありますか
1.肺気虚証 2.手太陰経脈病証 3.足太陽経脈病証 4.風寒表実証
解答 4
・18歳の男性。 ・昨日:雨に濡れ、悪寒、発熱、後頭部痛が出現。 ・脈は浮緊、舌は淡紅で薄白苔。 ・咳、痰、鼻水はない。 →本症例は、風寒表実証が疑われる。風寒表実証とは、風邪の風熱型で、発汗がないタイプ指す。実証とは、体力や抵抗力が充実している状態である。
1.× 肺気虚証 肺気虚は、無力な咳嗽・息切れ、倦怠感、鼻汁、痰、易感冒、自汗などがあげられる。
2.× 手太陰経脈病証 手の太陰肺経:あえぎ、咳、喉の痛み上腕、前腕の経所の流れる所が痛んだり、感覚異常が起きる。手の平が熱くなる。肩背が痛み、風寒の邪が襲ってくると汗が出る。小便が少しずつ出で回数が多い、もしくは小便がしばしば出てあくびをする。肩背が冷えて痛み、酸素不足の様な感じがする。尿の色が変わる。
3.× 足太陽経脈病証 足の太陽膀胱経:腰が折れる様に痛む。膝裏の辺りが引きつって結ばれたようになる。下腿三頭筋辺りが裂けるような感じがする。痔、マラリアまたはマラリア様の熱病、精神疾患、癇癪、頭頂部から項にかけて痛む。目が黄ばんだり、充血したり、涙が出たり鼻閉が起こり鼻血が出る。項から背部、膝裏まで流れる経脈の流注上が痛む。
4.〇 正しい。 風寒表実証 が、本症例の病証である。 本症例は、風寒表実証が疑われる。風寒表実証とは、風邪の風熱型で、発汗がないタイプ指す。実証とは、体力や抵抗力が充実している状態である。
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