西洋絵画の基礎知識02 古代から中世「ビザンティン美術、ロマネスク、ゴシック 」
西ヨーロッパでは、西ローマ帝国が476年に滅亡し、民族大移動による混乱期が訪れ芸術をおこなう余裕もなく西洋美術も衰退していきます。のちにゲルマン民族がキリスト教に改宗し、十字軍遠征により巡礼者が増えたことで、キリスト教美術として西洋美術が復活していきます。ロマネスク様式は主に修道院建築として発展し、修道院や教会内に布教目的としての聖人画やフレスコ画が描かれるようになります。ロマネスクでは、神やキリストの非人間性・神秘性を示すため、極力写実的ではなく、平面的・形式的に描かれました。
フレスコ画:壁に漆喰を塗り、漆喰がまだ生乾き(新鮮=フレスコ)であるうちに、水や石灰水で溶いた顔料で描く。漆喰が乾く前に仕上げる必要があるうえにやり直しができないが、乾いてしまえば水にもにじまず長期保存ができる。
ロマネスク美術 フレスコ画『聖母子とマギの崇拝』1100年頃
ロマネスク建築 『ロンドン塔』11世紀
ゴシック12世紀、フランスのサン・ドニ修道院聖堂の改築によってスタートしたのがゴシック建築・ゴシック様式・ゴシック美術です。ゴシックは「ゴート人の」という意味があり、ゴート人であるゲルマン民族とキリスト教の融合により生まれました。広い意味では、「中世的・中世風」という意味でも使われます。
ゴシック建築は高くそびえ立つ尖塔やステンドグラスが特徴的で、テンペラ画が多く描かれ、写実的になりました。
テンペラ画:卵を固着剤として顔料を溶き描く絵画。卵ではなく膠なども使う。経年劣化が少ない。油絵の登場により衰退。
ゴシックは主に教会や王侯貴族が注文主となりました。聖書の写本にも装飾を施されたり、絵画の織物「タピスリー」も制作され、絢爛豪華な美術が流行します。12世紀頃には教会の権力が頂点になり大聖堂の建築がブームとなります。その後教会の権力が失墜し、王侯貴族の時代となり城郭建築に力をいれていきます。
ゴシック絵画 シモーネ・マルティーニ『受胎告知』1333年聖母マリアが救い主イエスを懐胎したことを、大天使ガブリエルより伝えられる場面を描く
『受胎告知』とはゴシック建築 『ノートルダム大聖堂」パリ
次に読む記事
名画の分類・様式・ジャンル・西洋絵画史が簡単にわかる新着記事
ショパンとは ショパンの簡単な伝記と超有名な代表曲の試聴 世界の名画ランキング:西洋絵画100選+20選・111位から120位まで10選 世界の名画ランキング:西洋絵画100選+20選・101位から110位まで10選 世界の名画ランキング:西洋絵画100選+20選・91位から100位まで10選 世界の名画ランキング:西洋絵画100選+20選・81位から90位まで10選 世界の名画ランキング:西洋絵画100選+20選・71位から80位まで10選知欲 ジャンル一覧
BLOG
ギャラリー
キーワード(タグ)一覧
シリーズ・特集
- シリーズ:茶碗鑑賞の知識 (7)
- 名画の分類・様式・ジャンル・西洋絵画史が簡単にわかる (20)
- 常識として知っておきたい世界の名画ランキング (12)
- クラシック音楽の有名音楽家 (1)
知欲 ジャンル一覧
BLOG
ギャラリー
キーワード(タグ)一覧
シリーズ・特集
- シリーズ:茶碗鑑賞の知識 (7)
- 名画の分類・様式・ジャンル・西洋絵画史が簡単にわかる (20)
- 常識として知っておきたい世界の名画ランキング (12)
- クラシック音楽の有名音楽家 (1)